3.11以降ずっとそうだっていえばそうだけれど、テレビのニュースは本当のことをいわない。
今度の中国艦船が日本の艦船とヘリに対して照準でロック・オンしたって話だって、よくネットなんかで聴いていると、今盛んにアベシンゾーが触れている先月の19日、30日の件だけなのかと思っていたらとんでもない。ずっと前から現場はそんな状況を把握していたというではないか。それでも誰も問題視なんてしなかったといっている。それはどこの国の軍隊だって、それくらいの練習はしているからだというのだ。それをアベシンゾーになってからそれをタイミング良く大騒ぎして「もう我慢できん!」「あいつらを征伐だ!」という気運を高めよう、高めようとしているのであって、それのお先棒を担いでいるのがまさにNHKのテレビニュースそのものなのだ。
アベシンゾーもNHKもその過去の現場認識をまったくとりあげることもせず、「ここでじっと様子を見ながら、警戒を怠らず、強い姿勢で」とまるで自分たちがとっている態度を自画自賛するべく発言しているわけである。
しかし、このニュアンスに意図的なものを見いだし得ない人たちは「安倍ちゃん頑張ってくれてんだなぁ」と認識して内閣支持率が上がるという、まぁ、いわばこれをマッチポンプという非常に古い作戦だと知ることができるのである。
これはひとえに自ら「決断!」といって憚らなかった野田佳彦のスリーバンドゆえの大失敗だったということである。野田はひょっとしたら自民党・民主党支部長だったのではないか。彼が今日の自民党を構築した最大の功労者だろう。
民主党という政党は「シャドウ・キャビネット」なんてものを構築していたのだけれど、そのシャドウが全くの話、シャドウのまんまなんだとは思わなかったなぁ。