ほぼ足りてまだ欲 その先

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 福島県は13日、東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった3人が甲状腺がんと診断され、7人に疑いがあると発表した。チェルノブイリ事故では、被曝(ひばく)から最低4~5年後に甲状腺がんが発生しており、県は「総合的に判断して被曝の影響は考えにくい」と説明している。
 当時、18歳以下だった約18万人のうち、約3万8千人の甲状腺の超音波検査結果をまとめた。計10人の平均年齢は15歳、男性は3人で女性が7人。腫瘍(しゅよう)の直径は平均15ミリ。確定診断された3人は全員、進行がゆっくりしたタイプの早期だった。甲状腺の被曝線量などは不明だ。今回の調査対象は、飯舘村浪江町など避難区域などの子どもたちだ。3人は手術でがんを摘出(朝日新聞2013年2月13日20時37分)

 記者会見した鈴木真一・県立医大教授によると、子どもの甲状腺がんの発生率は「100万人に1人」が通説。今回の検査は大きく上回るが、甲状腺がんは自覚症状が出てから診察する場合がほとんどで、今回のような精度での疫学調査は前例がなく比較できないという。さらに、チェルノブイリ原発事故では最短で4年後に発症が増加しているとして、鈴木教授は「元々あったものを発見した可能性が高い。(原発事故との因果関係は)考えにくい」と語った。(毎日新聞 2013年02月13日 20時40分)

 いよいよやってきたなという感が強い。この種の問題が起きると必ず最初に権力側に立つ医学系学者なるものが必ずその権力を持つ側を擁護するスタンスに立つ。水俣での東大医学部のスタンスが鮮やかによみがえる。こんなのは信用ならないのだということを私たちは学習したはずだ。
 18万人のうちの3.8万人の検査でこの数字だということは単純にいったらこの数字の5倍の患者がいると推察しても良いのだろうか。そうなるとえらいことだ。
 それでも問題がないと言い張る奴はそのまま原子力村の人間に違いない。で、この新聞はどっちに立つんだろうか。