facebookにも書いた。
ちょっとテレビをつけたらBS朝日で「ベ—スボ—ル・イン・カウラ」という番組が残り5分だった。あれっ!なんでこんなところでこんな重要なドキュメント番組が人知れず(知らなかったのは私だけだろうか)放送されているんだと実に残念だった。カウラというのはオーストラリアのNew South Wales州の内陸にある街の名前で戦時中はここに枢軸国の捕虜の収容所があった。
「戦陣訓」の「生きて虜囚(りょしゅう)の辱(はずかしめ)を受けず」を引き合いに出して日本人捕虜を煽った帝国軍人がいて、「少しでも騒ぎを起こして敵に損害を与えるのだ」と蹶起したけれど、監視所のマシンガンに何人も殺されたという事件が起こった場所だ。
ほとんどの捕虜が偽名を使っていて、戦後帰ってきた元捕虜の人たちは口を閉ざして死んでいった。しかし、何人かの方々が証言を残している。この番組にも何人かの方が登場したようだ。
ネットで検索してみるとこの番組はKBS瀬戸内海放送の制作で2011年1月9日の25:55から放送された「テレメンタリー2011ベースボール イン カウラ」の再放送だったようだけれど、どうもその前年にこれに先立ってテレビ朝日系のニュースショー枠で取り上げられていたようだ。
取材協力者の中に豪州戦争記念館(War Memorial)の田村恵子さんのお名前を発見。非常に貴重な研究を続けておられる方である。