NHKスペシャル「密室の戦争 〜発掘・日本人捕虜の肉声〜」が放送された。ビデオに撮っておいた。昨年の8月2日に放送されて、その二日後、正確にいうと三日後に再放送された番組です。私はこの両方とも見落として、とうとうオンデマンドで買ってみたという曰く付きの番組。それについてはこちらに書いている。
前編+後編を一気に放送した今日のビデオを見ていて気がついたのは、”George 稲垣”の甥と姪のお二人が話している場面でテーブルの上にあった本で、豪州人が書いた本だったことだ。前回見たときには気がつかなかった。
A War of Words: The Man Who Talked 4000 Japanese into Surrender
- 作者: Hamish McDonald
- 出版社/メーカー: Univ of Queensland Pr
- 発売日: 2014/08/01
- メディア: ペーパーバック
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キャンベラにあるAustralian War Memorialが出てくるがよく見るとエンディング・ロールに田村恵子さんの名前がない。もうおられないのかも知れない。
The Far Eastern Liaison OfficeについてはもちろんAustralian War Memorialで資料を探すことはできそうだけれど、資料の検索についてはまだ詳細を調べていない。
ひとつ気になることがある。「明日全部を話す」といった夜、26歳で自殺したとされている横田しげき三等水兵の墓だ。映し出されたのはカウラの日本人捕虜墓地で、あそこの素っ気ないコンクリートのバーにはめ込まれた銘版にはYOKOTA, Shigekiと書かれているのだけれど、そこに刻まれた年月日は1946年6月なのだ。これでは戦後のことではないか。