ほぼ足りてまだ欲 その先

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停電

 東電福島第一原子力発電所の事件現場でまたまた電源喪失となって、一日以上電力が供給されなかったという事件は思わず背筋がぞっとした。このまま電力が供給されずに使用済み核燃料プールの冷却が停止し続けたら一体どういうことが起きるのだろうか。
 報道機関に公表したのは停電してから3時間が経っていたという。このまま電力供給が再開されなかったとしても4日半の余裕があると説明したという。この傲慢さにはあきれかえる。しかも会見そのものはなんと停電発生から15時間後だったと聞いては東京電力という企業はもう常軌を逸しているといって良い。しかもこの停電の原因が特定できていない。
 しかも、テレビを見ているとこの事件の経過報告についての緊迫感が全く失われてしまっている。確かに街中で包丁2本を振り回した元暴力団員で近所の嫌われ者の事件も緊急度があるかも知れないが、放射能汚染が致命的になりかねない福一の事件の方が危険度は数段高い。
 今回の停電事件を見ていると、現場は相当に混乱した状況のままのようで、配電盤も仮設のまま動いてきたことが窺える。どう考えても「収束」にはほど遠い状況で、「安全が確認されれば再稼働することが考えられる」と他の原発について発言するような状況には全くない。