ほぼ足りてまだ欲 その先

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生誕記念日

 今日で66歳になった。誕生日というものもここまで回数を重ねてくると一体何回目だっただろうかとわからなくなってもおかしくないだろうに、きちんとこれが何回目だとわかるのはそれだけ、いろいろなところで何歳なのかを確認する行為がなんどもなんどもあるということだからだろう。税務署の申告から始まって、facebookの設定からなんでもかんでも、何年生まれで何歳なのかを確認することが四六時中発生している。
 どんなことをしてここまできたのか、ということをもう忘れちゃっているなんて年齢ではないけれど、そのうち書いて残しておいてやらないと子どもたちに話するチャンスもないだろうとは思うけれど、彼らがそれを知りたいと思っているかどうかははなはだ疑問だろう。そうかといって私の友人たちがそんなことを知りたがるとも思えない。そんな面倒なことはどうでもいいよ、ということになるだろう。
 そこへ行くと著名な方々は大変だ。なんたって、死んだ後からこの人の人生は一体どんなものだったのか、何でこのときにこんなことを書き残したのだろうかと研究する人が後から出てきちゃうのだ。そんな心配のない、単なるその辺のひとりの男の気楽さはそこにある。
 66年間の中にはとんでもない年もあり、なんだかわからないけれど、あっという間に通り過ぎた年もある。語り始めたらいくらでも何かが判明してくるだろう。しかし、本人もほとんど覚えていないんだから、人生なんて大したもんじゃない。