ほぼ足りてまだ欲 その先

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テレ朝ももうダメ

 時々テレビ朝日の画面で見かける掠れ声の末延吉正が元テレビ朝日政治部長安倍晋三と子どもの頃からべったりで、会長の早河なんとかと幻冬舎見城徹とつながっていて、もはやテレ朝はすっかり安倍晋三色一辺倒になってきた、とは知らなかった。テレビの最後の砦はTBSの「報道特集」だけだろうけれど、あれだって、キャスターの二人がいつか追いやられてしまわないとも限らない。何しろスポンサーという名前にかくれて安倍晋三一派はなんでもやるつもりだからだ。
 それでも、そんなことを考えながらテレビを選択してみている人が世の中の視聴者の中にどれほどいるのかといったらはなはだ心許ない。テレビ、新聞、ラジオ、映画、出版、そのすべてが公のルートに乗っているのはすべからく「公認」のものだと思っている傾向は相変わらず多い。
 あの戦争を題材にした小説だとか、それをまた原作にした映画やテレビドラマをその切り方がどんな考えに根ざしているか、なんてことを考えることもなく、振り回されてしまう。
 特攻隊を題材にした映画やドラマだって、国家を憂い、家族を憂い、恋人を憂いながらも、お国のために十といい後を捧げた人々に涙する、わけだけれど、根本的にその戦争を一体何のために始めたのか、誰のために始めたのか、何を考えて作戦を立て、何を情報源にして、どんな効果を考えて実行したのか、という点については何も考えず、ただただ、お国のために命を捧げた人たちに感謝する、のだから気が楽だ。
 敢えてあの戦争についてだって、その総決算をしないまま、70年も無為に費やしてしまった私たちの責任は重く、そんなことを考えていたら、一日も暮らしちゃいけねぇんだよ、ケセラセラなんである。