ほぼ足りてまだ欲 その先

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そんなのあたりまえなのか

 友人が4月に大手マンション業者が分譲した、それはそれは瀟洒なマンションに引っ越した。川縁に立つ15階建てのマンションでエレベーターに乗るまでにふたつも関門がある上に扉には二つのカギがあるというくらいのものだ。
 ところが、夏が終わりになることに、どうも冷房をかけていると壁の中で、まるで時計を刻むような音がすることに気がついたというのだ。その上にある日ふと気がつくと、壁にどうもシミが拡がり始めているようで、新築マンションに良くある点検の時に、それを云ってみた。すると人がやってきたけれど、その音はしない。しかし、また音がするときがある。で、気がついたのはエアコンをかけているときだけだったという。ならばというので、壁を壊してみたら、エアコンに繋がっているパイプが壁の中で接続がずれて水滴が落ち続けていたというのだ。おかげで、近所のアパートに暫く避難し、壁をはがし、床をはがし、すべて復旧するのに何日かかかったのだそうだ。
 施工する側はたったひとつのパイプのコネクションの不備ではあるけれど、それがここまで大きな影響を及ぼし、住人の生活に大きな面倒を引き起こした。多分大手マンション業者にとってはたいしたことじゃない。原因もわかっているし、対処もできたし、今後二度とここに問題は発生しない。
 しかし、これが原発だったらそうはいかない。しかし、あっちの工事だって、こっちの工事だって、実は現場仕事だという点では全く変わらない。現実には起きている。