ほぼ足りてまだ欲 その先

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ソフト

 ソフトッたってクリームでもなければ、パソコンのものでもない。ここでいうソフトは帽子。昔帽子なんておよそかぶらなかった。初めて自分で買った(つまりガキの時に被っていたピケの夏帽子とか、学帽の類ではなくて)ものというのは1979年の年末にユタ州Salt Lake Cityという街のそうした物を売る店で買ったSTETSONのカチッとした昔の真面目な、例えばシェリフとか、今でいうレンジャーのような人が被るタイプ、つまり相当にオーソドックスなハットだった。次に買ったのが多分1980年の年末にNew Yorkの(多分)JFKの空港の免税店で買った、ピエール・カルダンの「ノッポさん」が被っていたような、つまりムーミンに出てくるスナフキンが被っているような帽子だった。それまではキャップしか持っていなかった。
 この帽子はついこの前までタンスの上に載っかった帽子箱の中にあった。しかし、数年ぶりに開けてみたらいくつかの帽子と共に虫に食われてボロボロになってしまって処分された。
 その後はチャンスがあるとボルサリーノのようなハットがやってくるようになった。もはや雨を一番早く感じることができる様な状況になってからは(わかるね?どんな状況か)夏でも冬でもハットの類を多用しておる。
 昨日のBSフジテレビの「絶景温泉」なんぞという番組で湯田中温泉を巡って見せたおっさんが露天風呂に入るのに、なんとソフトを被ったまま入って見せたのである。なんちゅうことかと大笑いをしながら、こいつはバカじゃないのか、と思ったのだけれど、どうやら彼はずっと被るらしい。途中でチャンネルと切り替えたのだけれど、彼が夕飯の時もそのソフトを被っていたらこれは何か人にいえない問題を抱えているのかと心配して上げなくてはならないのだろうなぁと思った次第。
 そういえば近頃は若者だけでなくておっさんまでも男のクセに家の中に入って座っても帽子を被ったままだよなぁ、と思いながらわがことに及んでみると、そうそう、結構被ったまんまだなぁと思い当たるのであった。ステージに上がるときはもちろん被っているものなぁ。すんません。