ほぼ足りてまだ欲 その先

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朝日新聞

 慰安婦問題の吉田証言は明白に発言者の虚偽であったから、それに惑わされてしまったという点では朝日新聞はある意味被害者でもあったということも可能かもしれないけれど、福島第一原発の吉田所長証言に見る朝日新聞の誤りは自らそのように解釈してしまったという点で明らかにオウンゴールである。しかも、これはデフェンスがクリアーし損ねたオウンゴールではなくて、正に自分のゴールに向かって積極的に蹴り込んだオウンゴールである。
 朝日新聞もここまでくるとどんなに叩かれても、反論のしようがない。どうして朝日がこんな馬鹿なことをするのかという印象は例の珊瑚問題の時もそう思った。やっぱり野心家がいるということなんだろうか。社会部はどうしても先走りするものなのだろうか。
 しかし、だからといって、あたかも自民党の広報機関と成り下がっている読売や産経が優秀だという気はさらさらない。しかも、間違いを報道したことによって一つの新聞がその存在を疑義されるべきだとは思わない。もしそうなのだとしたら、今日本中にほとんど新聞は残っていないということになるに違いない。
 どうも今夜の動きを見てくると、朝日は吉田調書だけを元に判断したのではなくて、吉田調書に現場の独自の取材を絡めて「スクープ」として大々的にディレクションしてしまった。多分わくわくしながらやったんだろう。まさかこんなことになるとは思わなかったに違いない。