ほぼ足りてまだ欲 その先

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母校

 自分が出た学校に愛着があるのかないのか自分でもよくわからなくて、なんだかアンビバレントなのだ。(こんな言葉初めて使ったのだけれど。)
 そもそもあの学校に最初から行く気はなかった。最初の年は友人が願書をもらいに行くというのについて行っただけだった。次の年は幼なじみ(彼は今Kansas City Royalsでプレイしている青木にそっくりだった)が受けるというから、じゃ俺も受けるぜといって受けた。現役を引退してからもう一度勉強を始めた時に、最初に入った学校から、専門性を選んで三年目になった新しい学部に三年編入した。つまり第一期生だったから、前期課程も一期生でそのまま上がった。全部で合計すると8年間もあの学校に通った。だから、愛着があっても当たり前だ。
 
 しかし、なんか違う。あの学校には小学校からあって、もちろん同級生の中にも小学校から上がってきた連中がいて、どうも大学から入ってきた連中とどこか相容れない雰囲気を作っているような気がするのだ。こっちは意識していないし、あっちも意識していないんだろうけれど、どこかに何かが漂っている。
 入り直した学部の方は新しい学部だったからかもしれないが、そのしがらみがほとんどなかったのではないだろうか。多分、男子校である付属の高校の卒業生はこんな学部を選択しないということなのかも知れない。なぜかというと高校のすぐ傍にあって、彼らにとっては大学に上がってまでここかよ、という意識がないとはいえない。そういえば大学の校舎の喫煙所に大学生に紛れて煙草を吸いに来る高校生がいたものだ。私服だからわからないと彼らは思っているのだけれど、幼さがどうしても露呈する。
 で、こっちが勝手に一方的に母校に対して愛着を感じていたとしても、実際に今現在学校を運営している側は自分が学校だと思っていて、ひとつひとつの運営の側面では自分が代表する学校とその他という対立軸でしか考えられないので、ひとつひとつの場面が全く第三者のそれと同じになるのは致し方のない状況だから、ひょっとすると学校に損害を与える存在なのではないかという防衛意識で対峙するから、こっちはそれがハナについてイヤになる。在校中は非常に強い不満を抱えながら接してきたけれど、こうなってみるともうその面倒すらイヤになってくる。だから、ひと頃あれだけ卒業後も学校に足を踏み入れていたのに、もう行く気もしない。
 結局人とのつながりというのは、組織のつながりではないということなんだろう。