確かにリニア新幹線に関する批判記事というものをマスコミの報道に発見したことはほとんどない。政府が好きな「粛々」と報じるNHKニュースが不気味なくらいだ。
2013年8月29日、山梨県都留市。その日は、県のリニア実験線がそれまでの約18kmから約43kmへと延伸され、2年ぶりに実験走行が再開された日、報道陣は100人以上来ていたのに、「会場の外で市民団体メンバーが横断幕やメッセージボードを掲げ、ときにシュプレヒコールを挙げ、リニア計画の見直しを訴えていた」（週刊プレイボーイ）ことはほとんど報じられない。NHKのクローズアップ現代が工事で出る残土の問題から切り込んだ時も、反対運動活動をしている人たちの意見も反映されなかったというのだ。
それはすべて大スポンサーであるJR東海が主人公であるからであるし、JR東海の名誉会長（こんな職種はいらねぇよ）が安倍晋三のお友達である葛西敬之であるからに違いない。誰の見る目にも明らかだ。
東京から大阪までの建設工事費は９兆円超といわれているわけで、これに群がる連中はそりゃ嬉しいよねぇ。いつまでも列島改造でウハウハだと思っているのが目出度い。コンクリハードは造る時は儲かるけれど、あとのメンテはそりゃもう大変。そんなことには知らん顔だよ、それは。仲間内でしっかり儲けるって奴だ。
