ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

北千住

 昨日は最初、砂町銀座に行こうかと思った。バスを二つ乗り継げばいける。それなのに、今までいったことがない。たまたま何かであそこにあるという上海肉まんだったかの写真を見た。それでその気になってみたんだけれど、それは70代になってバスに安く乗れるようになってからでも良いかもしれないなぁと思い、それなら、歩いて行くことができる北千住へ、運動のついでに行こうじゃないかということになった。
 小一時間歩けば、足立市場のあたりへ行ける。三ノ輪を通って荒川区に入り、千住大橋を越えて足立区に入る。千住大橋の橋桁を見ると昭和二年としてある。そろそろ90年になろうというわけだ。歩行者と自転車が入り乱れるので、この橋の上り下りは油断がならん。昔、日本製靴という靴の工場のバーゲンに来たのが京成線の千住大橋駅に来た最初かもしれない。北越谷へ行くのに何回かこの道を北上した。東北縦貫がまだ都内と繋がっていない頃はこの道を北上して蓮田から入ったなぁと思い出す。
 私はこの道を歩いて千住に来るのは初めてじゃないが、つれあいは初めてだ。天気が良いから歩いてきたが、これが冷たい雨が降っていたり、厳しい暑さの中だったらとてもそんな気にはならない。
 ようやくほんちょう商店街の入り口まで来て、昼飯はいつもの「鶴亀飯店」に入る。さすがに土曜日だけあって、家族連れが何組も奥にいて、幼児がきぃ〜ッ!と叫ぶ。うちには幼児がいないからわからないけれど、なぜか昔から幼児というものは裏声で叫ぶ。ということはみんな幼い頃はファルセットの出し方に長けていたというのに、どうして大人になるとみんながみんなファルセットで歌えないんだろうか。私なんぞ、フランキー・ヴァリィーが羨ましい。つれあいは日替わり定食の野菜のうま煮定食。私は香港ズワイガニ煮込み麺。ズワイガニよりも卵白の泡立てたものが多いし、どこが煮込みなんだろうというものだけれど、さすがに鶴亀で美味しい。出された時はコリアンダーが山盛りで辟易したけれど、全部取っ払ってやった。
 ここからが北千住のお楽しみで、総菜屋でチキンカツ(180円)とちいさな、本当にちいさな、どうやっておろしたの?と聞きたい鰺フライ(50えん)を夕飯のおかずに買う。豆腐の武蔵屋でひろうずと磯辺厚揚げを買う。和菓子屋で桜餅と道明寺を買う。通りを渡って宿場町商店街でも団子を買い食いし、その間につれあいが何か買っていた。さすがの日光街道の宿場町には古い建物も辛うじて姿をとどめている。
 丸井のビルの上にある本屋に立ち寄って、地下鉄で帰ってくる。つれあいは1万歩を越えていたというけれど、私の携帯電話の万歩計はたったの6千歩を示している。どうやらそろそろこの携帯も焼きが回ってきたのかもしれない。変えないとダメかな?

SIGHT61号 2015年 04 月号 [雑誌]: ロッキング・オン・ジャパン 増刊

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週刊金曜日 2015年 2/27 号 [雑誌]

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