ほぼ足りてまだ欲 その先

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憲法

 少なくとも今の日本という国にあって最高位に位置するところの法律というモノはまごうことなく日本国憲法なんであります。少なくとも私は学校でそう習いました。ひょっとするとそれは今では誤りとでもいうことになっているんでしょか。まさかそんなことはないと思います。
 つまり、常に日本国憲法の下にすべての法律は成り立っていなくてはならないわけです。そういうルールの下で、この国はこの68年間無事にやってこられたわけですね。
 ところが常におかしいんじゃないかと私が思ってきたのは自衛隊の存在です。え?そんなことを思っていたのは私だけじゃない?そりゃそうでしょうねぇ。だって、日本国憲法の第9条に「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」と書いてあるんですからね。
 海上自衛隊の前身の海上警備隊が創設されたのは1952年4月26日です。63年前ですね。航空自衛隊ができたのが1954年6月9日だそうです。自衛隊というモノそのものはこれはもう明らかに憲法に反しています。軍隊です。どう考えても。専守防衛だろうと、なんだろうと武器を装備してそれを駆使することができる連中が揃っているわけですから、これを軍隊と認識しない国家はどこにもない。自分で自分を守らない国なんてモノはあり得ないと力説したってしょうがない。明確にこれは憲法に反している。
 なにしろ「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」といっているのに持っているんだから。
 だから、憲法を変えるというのはまったくもって本末転倒なんである。その議論をする前にまず自衛隊なるものを消滅させなくてはならない。武装を解除しなくちゃならない。なんでか?日本国憲法に違反しているからだ。「違憲状態だけれど、そこまでしなくて良い」というのは選挙の重みの違いに対する裁判所の最も得意とする判断だけれど、なんたって違憲なんだから、直さなくちゃならない。
 自分で自分の国を守ろうとしない国なんて変でそんなモノはあり得ないというのであれば、それはこの国の素晴らしさをわかっていないんであって、もうちょっと勉強して貰いたい。「普通の国」というのは何をもって「普通」というのかをちょっと考えてみる。彼らが言っている「普通の国」の代表は一体どこなのか?まさか東西冷戦とかいって、あたら核ミサイルの数を増やす競争をしてきたロシア、アメリカじゃないでしょうねぇ。あれはどう見ても以上でしょ?地球を何回でも荒れ果てた荒野にすることができる武器の装備だなんて。
 他民族を無理矢理いうことを聞かせ、抑圧し、資源を取り上げんとしているうちに自国民を苦しめ、100人の役人の汚職を摘発したって下々は明日喰うモノにも困っている共産主義噴飯物)の中国が普通ですか?
 そうかといってその「普通の国」を目指す国がまさかドイツを「普通」といっているわけではないでしょう?だって、あの国はあの戦争でドイツをとんでもない方向に引っ張っていってしまった一派を忌み嫌って追って、その支持を謳っただけでも逮捕されるほどにしていて、原発を即止めたという国家です。それになりたいの?
 人に押しつけられた憲法といっているけれど、どんな他の国よりも、ものの見事な理想を掲げてきたわが国を私は誇りたい。しかも、史実をきちんと検証したら当時のわが国の価値観で考える以上に理想的な発想を何人もの日本人がしたことを見つけることができているというのに、それを無理矢理無視して「押しつけられた」という言い方でこうした理想を葬り去ろうとする力に世間のムードが押し流されていこうとしていることに危機感を抱くべきだ。
 なぜ、理想を掲げることを否定しようとするのか。彼らを支持する日本人がその大半なんだというのであれば、まだあきらめもつくが、半分以上の人たちがそれを明らかにしない、この国の情けなさに憂慮するのがこの記念日なのか。

追記

 櫻井よしこ中曽根康弘には中国や韓国の知り合いは一人もいないに違いない。