ほぼ足りてまだ欲 その先

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修正資本主義

 うちのつれあいの実家は自営業で、かつては親戚の子どもたちがみんなで働いていた。あの連中ももうほとんど70歳凸凹になった。彼らが現役だった頃、主であった義父が言うには「うちの店は修正資本主義なんだよ」というのである。5-6人いた店の連中がそれぞれの給与を期末の結果を見てから議論するんだというのである。それを「修正資本主義」というのかどうかという話は別にして、みんなが親戚だからそりゃあもう忌憚のない意見のぶつけ合いで、結構時間をかけてやっていたらしい。
 その時良く話題になっていたのは、一律の割合で給与を上げるの下げるのという時なんだが、景気が良かったころは上がることしか考えないから、高い給料を貰っている人は絶対額が大きくなるわけで、それはおかしいという議論だった。下がる時は一番大きな額が減額になるわけだけれど、そんな時は考えられなかったのだろう。
 その代わりに、退職金なんて出していたら、やっていけなくなっちゃうから、月々の給料で、自分で考えろといっていた。
 ほとんどの人たちはちょっと土地の安い地区で中古の家を探すという賢明な考えだった。
 大企業になればなるほど経営者は労働者を人間だという見方を忘れてしまって、資源とみるようになってしまうってことかなぁ。