ほぼ足りてまだ欲 その先

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マスク

 4月16日に東京の明治公園は強制執行が行われて、ホームレスの人たちを無理矢理追い出し、ロックアウトした。その時の映像記録はYouTubeでいくらも見ることができる。オリンピックのためならばホームレスの人たちを蹴散らすことにはいくらでも平気である。
 この時もそうだけれど、反安倍晋三デモでもそうなのだけれど、官憲の人間は制服警察官の他はすべてマスクをしている。顔を隠している。とても異様に見える。自らが顔を隠したい作業に従事しているということだ。
 これが自民党改憲案の中に見る「公益及び公の秩序」ということばの実態だと考えるべきだろう。原稿日本国憲法では「公共の福祉」と書かれていて、これのどこが変える必要があるのかということになるが、この憲法解釈を巡って必ずや訴訟の対象になりやすい政府の行為をなんの文句もなく国民を縛るためには必要だと自民党が考えているということだろう。
 「公益」とは何か、「公の秩序」の「公」とは何か、「秩序」とは何かをつぶさに議論されなければならないが、今のTPPの議論を見ていてもそうだけれど、自民党は議論といって議論をするわけはない。何でもかんでも「問題ない」として無視して終わることができると考えている。つまり、国民を無視している。
 それで国が考えることを「公益」と規定してしまえば、もはやそれまでで何でもかんでもこの言葉で乗り切ることができる。
 その時が来たら彼らはマスクを外すだろうか。