ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 お陽様は陰っているけれど雨が上がっていたので、これ幸いと散歩に出たら、途中からお陽様が出てきちゃって、這々の体で逃げました。
 オーディオブックって大したものがないんだなぁと思っていたので、ひょっとすると店で見たら結構なものがあるんじゃないのかと思ったんです。それは外国、といっても私のことですから、アメリカ、カナダ、豪州くらいしかわかりませんけれど、各国ではこの手のものは古典を中心にめったやたらとあるんです。
 だから、日本だって、と思ったのです。で、銀座の山野にいって、一階のカウンターで、こういうものはないですか?とお伺いしたら店員さん、一体何のことやらわからん、という風情で、そういうものはないですねぇ、と仰るんです。あ、そうか!原典が書籍なんだから、この手は本屋だ!と思ってそのまま、丸善に向かいました。なんでブックセンターにいこうと思わなかったのかが不思議ですが。
 丸善の一階のカウンターでお伺いしたんですが、あ、ほんの少しですが、二階に、というので二階へ上がってみました。ありました、ありました。ほんの少しです。本棚一列半だけです。源氏物語雨月物語開高健講演集、高い!ものすごく高い!がっくりきました。多分売れないのでしょう。そりゃ売れませんね。これじゃ。
 日本語のオーディオブックのほとんどはハウ・ツーもので、しかもいわゆる自己啓発ものといわれるものばかり。あきれちゃいます。

 かねて気になっていたのです。カラヤンナチスとどのような関係にあったのか、フルトベングラーはどうだったのか。まさにぴったりな本です。待ってました!
 次から次にユダヤ系の音楽家の名前がどんどん出てきて、頭の中を整理するのが追いつかない。
季刊子どもと本 第145号

季刊子どもと本 第145号

 こんな季刊誌があります。子ども文庫の会というところが発行していて、たった48頁のホッチキス止めの冊子なんですが、これがなんと一冊本体価格で590円します。これの133号から137号まで5冊を一挙発注。「おばあさんの手紙」というタイトルで、シアトル在住のプロケット・ゆりさんという方が「日系人強制収容所での子どもと本」について連載されています。
 これは今ネット上では「ディスカバー・ニッケイ」というサイトで読むことができますが、原典を入手しておきたかったのです。
 子ども文庫の会というものがどんなものか、まったく知識がありません。この機関誌を見る限りにおいてはかなり良いセンスをした、世界の子どもの本を紹介する機関なのかと思ったら、山本まつよという翻訳家で絵本研究者のひとが始めた会なんだそうです。この世界に私は踏み込んだことはありませせんけれど、なかなか独特の世界を持っているように思います。
 私が興味を持った連載は、あの環境でinternmentに暮らす子どもたちのために本を届けてくれた人がいたんだという史実が語られているからなのです。
戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)

戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)

 これは入手しては居ませんが、なかなか興味深い本です。第二次大戦中米国では1億4000万冊の本が前線の兵の元にもたらされたのだそうです。これを聞いただけでも、凄いなぁとため息が出る。挙げ句に途中から兵隊文庫と呼ばれる携帯しやすいサイズ、形態のものまで出たという。兵站の思想といい、とても日本がかなう相手じゃない。それを「精神論」でめったやたらと兵を突っ込んであたら死ななくてもいい兵を死なせた当時の日本軍はほとんど絶望的だ。なんでその頃に戻らなくてはならないのか。
 浅草の旧松屋、今は「駅見世」と称していますが、そこで古本市をやっています、という表示を見たので、上から下まであるきましたが、見当たりません。気がついたら東武線に上がるコンコースにたった二軒の小さな小さな出店。まったく見るものがありません。この近辺は観光客の皆さんがブラブラ、立ち止まったりしているので、急ぐときは避けませう。
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