ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

シニア割引

 この国で高齢者に対する割引制度ってものはまぁ微々たるものでしかないね。映画、公立の施設くらいなものではないでしょうか。
 そこへ行くと海外でこれまで私がいったところでは多くの場合、必ずシニア料金というものが設定されています。豪州の場合、それはpensioner、つまり年金生活者という表現ですが、ほとんどなんの場合でも設定されています。例えば理髪店にも設定されています。考えてみれば多くの高齢者は髪の毛がどんどん失われてくるわけですから、理にかなっているかと思いますが、日本ではこれはまったく見たことがありませんでしたね。僅かにQBという千円床屋では平日に限って65歳以上への割引があります。
 豪州の競馬場では入場料にやっぱり年金割引があります。こういう世代が平日の競馬のほとんどのお客ですからね。
 欧州では公共交通機関の一日切符に高齢者料金が設定されているところはあちこちにありますが、残念ながらEU圏内居住者だとか、市内居住者に限るなんてことになっておって、旅行者はただ指をくわえてみているだけです。日本ではこれを逆手にとって観光客高齢者は格安切符を設定したらどうですかねぇ。多分お金持ちがやってきますよ。金持ちに限ってこういうことに聡いですからね。
 自分がその年齢になって初めてこういうことに気がつくようになるわけで、行政の現役バリバリはそんなことを思いつくわけもないですね。
 映画業界ではすっかり50割だとか、シニア割引といった割引が定着しました。しかし、あれを最初に提案した某映画会社の某幹部は、当初随分抵抗があって、自社の営業担当役員からだって、散々にいわれたんだと嘆いていたのを想い出しますが、彼は大変に良いことをやってくれたなぁと今になって賞賛でございます。
 ま、年寄りはさっさと社会に厄介にならずに立ち去れ!というのが政権与党の方針だというような国ですから、ろくなことはございませぬなぁ。