ほぼ足りてまだ欲 その先

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鎖国

ごく最近に何処かに書いたかもしれないし、それはここだったかもしれないけれど、今はリビューするには面倒な状況にいるからこのまま書いてしまいます。
日本は鎖国をしていた時代があると学校で習いましたけれど、それは徳川幕府の時代だったと記憶しておりますな。ところがもう一回あるわけですよ、鎖国していたのは。これが時期を明確に表しているかどうかという問題はあるでしょうけれど、昭和10年代のことと言って良いでしょうか。あの時期、我が国はなんでも他から入ってきた文化を否定しようとしましたね。なんせ鬼畜米英(これもすごい表現ですが)からきたものは全部否定していましたよ。
この時期の価値観としては万世一系(そんなことにわかには信じがたい話ですが)だという天皇さんのおたくは我が神なのだと言っておりましたから、既に宗教法人と化していた国家と言ってもいいかと思いますが、それはそれは面白い国家だったわけです。なにが単なるお話なのか、史実なのか、どんどんわからなくしちゃいましたから後になってから収拾がつきませぬ。
他国のことを遮断していましたから、本当にえらい国に生まれて幸せだと思っていたわけです。お国のためには死んだっていいぞ!と本気で思っていましたからね。国民をその気にして仕舞えば、宗教法人としては大成功です。「日本会議教」という宗教法人(あ、まだ法人化されてない?)もかなり国民の中に浸透してまいりましたので、そろそろ鎖国方針が顕著になってまいりましょうか。そのうち、大学のゼミで国家論を戦わせようとするときに、日本会議批判がなされると「共謀罪」で逮捕されちゃう状況が出来上がってきそうでございます。そんな観点から見ていると日本維新の足立参議院議員なんて、当時学校に派遣されてきた教練の下士官、あるいは新兵いじめの古株伍長みたいな気がしてまいりました。そんな「程度」でございます。
鎖国中の国民はその鎖国から解放されると、一気に世の中に出てくるのですが、井戸の中のルールしきゃわかっていませんから大顰蹙を買います。中の国から出てくる方々も、露の国から出てこられる方々も、それを咎められます。でも咎めてくれる人がいるのであればまだ幸いです。それを見て見ぬ振りして、彼らに教えてもあげません。
わが国もバブルに踊っていた時に、教えて下さる方々がおられませんでした。未だにわからずに「日本はすごい!」と言い続けています。