賃金が物価と直結しているんだなぁと本当に感じたのは数年前にスイスへ行ったときに、生ハムを挟んだサンドイッチがひとつ12-3フランもして、こりゃ良い値段だね、といっていたら、それに野菜をたっぷり挟んだものは20フランもすると聞いて、目を丸くしていたら、20歳に手が届いたかどうかという女子がやってきてその20フランのサンドイッチをごくごく普通という顔をしてオーダーしたんだな。凄いなぁ!と思っていたら、スイス在住の従姉妹の娘がいうには、マクドナルドでアルバイトしたら時給が2000円とか2500円とかっていうんだね。だったら、それくらい買えるだろう。つまり収入も高いけれど、物価も高いというんだね。それはそれで完結している。それは北欧諸国もその通りなわけだ。
ところが日本ではそれがそうでない。日銀の総裁が何年も物価上昇率2%だといっているけれど、実現したことがない。そりゃそうだ、何しろ賃金が上昇していない。それなのに物価が上昇したらそりゃただのインフレだ。ま、安倍晋三様がそれを望んでおられるのかも知れないけれど、世の中そうは動かない。頭、悪い。