友達のバンドのメンバーが加わっているライブが渋谷の先の神泉であって、こういう機会でもないと渋谷に行くこともなかろうと出かけたんだけれど、気がついたら金曜日の夜ってんで人出は凄いだろう。でも、神泉は井の頭線だからそういうところを通らない。たったひと駅だけれど、乗ってみた。しかし、乗り降りの人の波は半端ではない。その流れを遮ってトイレに入ろうとするといかにも訳のわからない老人そのものである。「チェ、ナンだよ、この爺は・・」という舌打ちが聞こえてきそうだけれど、そこはよくしたもので、老人にはそんな声が届かないようにできている。つくづく世の中は上手くできている。いやなことは聞こえないんだぜ。
昔懐かしい曲の数々。女性ボーカルが7-8年前の唄を歌ったんだけれど、全然聴いたことがないものでこれはやっぱりつまらない。まさに半世紀近く前の唄はノリノリとなる。素人バンドはやっぱり懐メロが一番だな。オヤジの代はただみんなで手を叩いて、お皿を箸で叩いて、唄っていただけだけれど、われわれの代はこうして、豪華なバンド演奏で聴くことができるんだから、贅沢だ。
帰りは道玄坂上の交番に出て、そこからはなんと渋谷マークシティなるものにそのままは行ってゴロゴロ行くと井の頭線の乗り場の上に出る。あ、これ、多分前にも一回通ったな。それもあの店に来たときのことだろうか。これって、ひょっとすると昔の玉電の跡か？
