月に二回集まりを続けている唄の会が会場に使わせてもらっているのは区設民営の「社会教育館」といわれる施設です。もうそろそろ半世紀が経つような施設ですからかなり古いのですが、教室のような部屋がふたつ、和室がひとつ、教室がふたつ分くらいより、ちょっと大きいくらいの「ホール」といわれる場所があります。そこには定期的に調律が行われているスタンドピアノがあります。
私たちはピアノの関係があるので、このホールを使わせてもらっていますが、金曜日の夜の3時間で使用料が4,500円という設定です。これは登録団体だからの料金で、一般に借りると、これが二倍の9,000円になるそうです。これは非常に高額な料金で、同じ区設で民営の他の建物にある練習スタジオに比べたら比較にならないくらいの金額です。多分、昔からそのままになっているということなんだと推定することができます。
この施設を拠点に活動している登録団体の発表会とでもいうような「フェスティバル」が昨日開かれました。(敬老の日だから?)人が見に来たりするんだろうか、といぶかりながら行ってみたら、なんとお婆さんがたくさん集まっておられました。各サークルの参加者もほとんどがお婆さんです。私たちの会でも総勢13人のうち11人はお婆さんです。最初の合唱サークルは聞き逃しましたが、邦楽のサークルも、次の合唱サークルも、ほぼ全員がお婆さん。そして聴きに来ているのもほぼ全員がお婆さんで、お爺さんは数人いただけでした。
どういうことでしょう?女性は地元の活動になんの抵抗もなく入っていけるけれど、男性は入っていかない、あるいはいけないということでしょうか。そこにある理由はいったいなんですかね?
私は「警戒心」じゃないかという気がするのです。外国人に対する接点にしても、全く知らない人との接点にしても女性の方が全く屈託がない。外国にいて、通りすがりの日本人に「どこを探しているのですか?」とお声をかけたときに、必ずや女性は反応しましたけれど、男性は知らない振りをするか、「いや、結構です」と断るかのどちらかです。
新聞やテレビで知るオレオレ詐欺や、投資詐欺の被害者として出てくるのはほとんどが女性のような気がするんです。それがこれではないかなぁと。