ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ボイス・トレーニング

 今習っているボイス・トレーナーの方は実は音大出身のテノールの方で、新国立でのオペラにも出演されている方。地元の区が主催するクラスで遭遇したのだけれど、区の委託機関はどうやってこの人とつながることができたのかは全く知らない。
 この方がいつも指摘するのは、アルファベット言語を使う人種と、私たちとでは顎の使い方も違うし、舌の動かし方も違うし、何よりも発生する音を響かせるというところが決定的に異なるので、こんなに違う、それを意識して声を出しましょうという。
 こういう話を聞けたのは全くこの歳になって初めてで、私が英語を喋るときと、普通に日本語で喋っているときの声の響きが全く異なっていることに、正に正解を与えてくれたわけで、ものすごく納得した。
 何よりもびっくりしたのは、「裏声」と「ファルセット」は全く似て非なるもので、これとこれの違いです、といって実際に声を出して下さる。その時は「お〜!本当だ!」と思うのだけれど、いざ自分がやってみようとすると、とてもやれない。
 人間の習慣というのはとても面白いもので、こんなに異なるのかと、面白い。酒の席でも、私は時として小林克也的な声を出してみせるが、これこそが、その響かせる声の出し方なんだと知った。
 かつて某カルチャーセンターでワンクールだけ参加したボイス・トレーニングでは、一体何のためにこんなことをやらせているんだろうかという疑問が辞めた理由だったが、やっぱりプロはこうでなくては。