バス停まで行くと、電動車椅子の大きなオジサンがいました。バスが来るとそのオジサンが手を上げました。運転手さんが後ろの扉まで歩いてきて、扉の横の格納棚から板をとりだして、それを敷きます。電動椅子がそれに車輪を載せて動きますが、空回りします。運転手さんが押します。手伝おうかと近づいたらそのまま上がりました。その間、そのバスに乗る人は乗り口が閉まったままです。
New Yorkのバスはやっぱり前から乗るのですが、その床にはスロープ用の板が仕込んであります。運転手がスイッチを押すと、その仕込まれた床板が「ウィ〜ン」と起き上がってそのままスロープが出来ます。運転手はその間運転席から離れる必要がありません。
技術の日本なんですから、それくらいの改良があっという間になされても良いんじゃないかという気になりますよねぇ。そういえば電車のプラットフォームのドア・ゲートもなかなか進みません。なんだか片手間にやっているように見えます。真剣味にかけます。その間、視覚障害を持った人が怪我をしたという、あるいは電車にはねられたというニュースを聞きます。どうもその根底には、危なっかしい奴は家に引っ込んでろ、とでも云うような乱暴な意識が感じられます。
今のCOVID-19対応もそうですが、どうもイマイチ、真剣味が感じられません。云っとくけれど、おかしいぞ!
バスの一番後ろに中途半端に座っている爺さんが、隣の婆さんに「台東区はねぇ、下谷区と浅草区だったんだよ、港区は芝区・麻布区・赤坂区だったしね、江東区は深川区と城東区でしょ、文京区はねぇ、小石川区と本郷区だったわけでね」と永遠に喋り続けそうだった。大きな声だから丸聞こえだ。思わず振り返ったら、急に小声になって、そのあとで沈黙した。(なんだ、あいつは睨みやがった)とでも云ってんだろうなぁ。「バスの中では大きな声での会話はお控え下さい」と書いてあるのはあんまり認識されていないんだろう。
ここのところ、いわゆるeasy listeningの音源を図書館から借りだしています。なぜか?寝る時に、イヤフォンを耳に突っ込んで、静かでそれでいて飽きのこない音源を聴いていたいと思っているのです。オフタイマーをかけておけば、そのまま安らかに睡眠に入っていくことができるんじゃないかと。
それでYouTubeやAmazonをためつすがめつしていると、映画音楽をいくつものオーケストラが演奏しているのを見かけます。101 strings、Boston Pops、レイモンド・ルフェイブル、チャックス・フィールド、パーシー・フェイス、ヘンリー・マンシーニ、マント・バーニー、フランシス・レイ、・・・・
勢い込んで図書館から借りだしてきたら、外装も、タイトルも違うのに、中身が全く一緒、というものに遭遇してしまいました・・・トホホ。