昨日から今日の天気は荒れもようになるぞとテレビがしきりに云っていたんだけれど、昨日はちょっと根を詰めてやることがあって、とうとう明け方までやってしまったので、午前中は寝てしまった。ふと気がつくとすでに西の空は黒雲がひたひたと押し寄せてきていて、怪しい雰囲気だった。それでも隣の区の図書館に一冊本を返しに行ったら、あたりは観光客でごった返していて、中でも外国人が目立った。図書館はガラガラだったけれど、それは多分雨予報のせいではないか。春分の日で祝日で、バスはフロントに日の丸を掲げていたかどうか、見忘れたけれど、珍しく日の丸を掲げている民家を見た。子どもの頃はその国旗を出すのが自分の役割だと思ってやっていたが、あれはどうしてそんなことをやろうと思ったのか、とても不思議だ。だけれども少なくとも嬉々としてやっていた。どんなことがきっかけでそんなことをするようになったのか、不思議といえば不思議である。親がそう云っていたような気がしないし、あの人はそんなことを自分から率先してやるような人じゃない。
図書館からでてくると、チラホラと傘を指す人がいて、ずいぶん大げさな人がいるもんだなぁと思ったが、バス停に並んだら結局自分も傘を取り出すことになった。風も強くなってきてやっかいだと思ったが、それでも不忍池を歩く。驟雨がやってきたなと思ったら、人は全く姿を消した。みんなどこへ逃げたんだろう。
そんな中で、「公園では鳥に餌をやらないでください」と描かれた看板のすぐ横で男がパーカーのフードを被って顔を隠してパンのようなものをちぎって撒いていた。
かもめがわんわん群がっている。そういう人の心の中は、「俺がいないと彼らは飢えてしまうんだ」と思っているんだろうか。それとも自分に群がってくる連中の主人になったような気がするんだろうか。生殺与奪の権利を握っていると思うんだろうか。はたまた、プーチンか、金正恩になったような気がするんだろうか。今日は人がいないからまだしも、人がたくさん来ているときにこれをやられると鳥が常軌を逸した動きをして甚だ怖い。
ボストンのユース・ホステルが個室をなくして全部ドーミトリーにしたんだそうだ。とても素晴らしいホステルだったのに残念だ。