ほぼ足りてまだ欲 その先

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またぞろ

 昨年7月に新設されたブラジルなどの日系四世の受け入れ制度(四世ビザ)を使い、今年6月までの一年間で、在留を認められたのは43人、入国したのは33人にとどまっていることが、出入国在留管理庁への取材で分かった。政府は年間で、上限4千人の受け入れを想定しているが、要件が厳しく、日系人からは改善を求める声が上がる。 (斎藤雄介)(東京新聞2019年8月29日 朝刊)

 来ないよ。来るわけがない。条件をこの記事から見ると、「18〜30歳が対象で、最長5年の在留が認められる。家族は同伴できない。一定の日本語能力や、日本での生活を無償で支援する「受け入れサポーター」を確保するなどの要件」だと。
 この条件からわかるのは、若い独り者で、5年経ったら、さっさと帰って頂戴ね、という方針だということになる。日本の労働賃金がとっても良くて、持ち帰ったら巨万の富に相当するというのだったら、5年我慢するという選択肢もあるかも知れないけれど、いまの状況じゃ、どうせろくな賃金を払う気もなく、縛り付けられるというのを、外国人研修生制度ででも見られるわけで、これとはヴィザが違うとはいえ、環境は似通ってくるに決まっている。荒稼ぎするのはあそこと建築関連だろうけれど、健康被害もあり得るし、オリンピック後がどんなことになるのかわからない状態で5年しばりは怖いものなぁ。このヴィザ関連でも、きっと日系を証明するために代理店が跋扈して、ここでごまかされたり、手数料といって法外な費用を請求されることが容易に想像がつく。
 何度も騙される人はいないってことだ。