ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

双胴船

 ひと頃日本の各地で、双胴船のフェリーや渡し船が走っていた。今でもどこかで走っているんだろうか。双胴船にすると甲板を広く作ることができるので、フェリーにはむいているが、外洋にはむいていなかった。ところが25年ほど前に、wave piercing型という、波を乗り越えるのではなしに、波を突っ切っていくタイプの双胴船が登場した。耳のピアスと同じ意味のピアシング型である。今、海上自衛隊がこのタイプの舟を持っている。元はといえば「なっちゃんワールド」という名前の船で東日本会フェリーが動かしていたんだけれど、採算悪化で「高速マリン・トランスポート」という会社が持っていることになっていて海上自衛隊が10年チャーターということになっているけれど、ま、実際は海上自衛隊輸送艦となっている。この船は豪州・タスマニアの「インキャット」という会社が作った船で、この会社はこの種の船を何隻も米軍に引き渡している。早くて、甲板が広いというメリットがある。「なっちゃんワールド」の姉妹船だった「なっちゃんRera」も既に売られていて、今は台湾で就航している。

 三井E&S造船・玉野で建造中の音響測定艦「あき」が潜水艦探索艦でシリーズ三席目。とはいっても代替えか?建造費、なんと発表ベースで226億円。本当はいくらか、わかりゃしないけど。

 小さな双胴船を清水の湾内渡船として造ったことがある。