ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

トランプ

f:id:nsw2072:20201119212433j:plain:w360:left 今でも、トランプの支持者は熱狂的に「Four More Years!」なんて叫んでいる。アメリカ人はどうしてあんなにも暴力的な、知的というにはほど遠い、恥ずかしいほどの露悪趣味なおっさんに支持を叫ぶのだろう。どう考えたって、彼がいっていることを聞いていると、国内を分断しまくって、階級闘争を呼び起こしているとしか思えないのに。
 その前の共和党の大統領候補といったら、今は亡きマケインだった。彼は共和党だったけれど、物わかりが良くて、いわゆるジェントルマンだったといって良いだろう。もっともその前がブッシュの父と息子だったり、リーガンだったりするわけで、それほど知的とは言えないけれど、彼等に比較したら、トランプは非常に乱暴で、反対勢力の声を聞く耳なんぞ持つわけもなく、俺たちに反対の奴らなんて知ったこっちゃないと、無手勝流だった。それを公言してはばからない。米国の白人社会でもその大半を占める「それほど知的ではない階層」にとってはこれまで一切脚光を浴びることがなかったのに、トランプと一緒にいたら,驚くほどスッキリと、なによりもかによりも、これまで俺たちを馬鹿にしてきた連中が、蔑む目つきで遠巻きにしてきた連中が,自分たちに恐れをなしているのがなによりも快適なのではないのか。これはひょっとすると「タクシー・ドライバー」やら「ジョーカー」によって表された社会なのではないのか。皮肉なことに、トランプに鋭い批判を突きつける、ロバート・デ・ニーロが絡んだ映画ばかりだけれど。
 ジョー・バイデンが来年の1月20日の就任式で大統領に就任してからも、トランプ支持者はじり貧にはなるだろうけれど、声を上げ続ける可能性はある。ドナルド・トランプはやっちゃいけないことをやってしまったと言えるのではないだろうか。