ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

昨日は

f:id:nsw2072:20210131050737j:plain:w240:left 昨日の昼間は良い天気で、風さえ遮ればぽかぽかだった。だから、猫はお陽様にあてている布団の上で、のんびりと、実に入念に顔を前足を舐めてはゴシゴシとしていた。このお婆さん猫は、動きは鈍いけれど、心地よいところを探すのにかけてはかなりマメに動く。そして、今や、自分がして欲しいことがあると、人の顔をじっと見つめて視線を離さない。そうするとこちらは「なんだい」と云ってしまう。水が欲しかったり、餌が欲しかったり、トイレが汚れていたりして、必ず事態の打開を図る。賢いもんだ。

 夕飯を食い終わって、テレビに見入っていると、携帯電話にびびっと合図がある。良く見ると若い友達たちとのZOOMパーティーが始まっていた。全員が39-40歳くらいで、家族持ちの何人かは子どもを育てている忙しい盛りだ。今回一番遠くにいるのは、チャイニーズ系カナダ人と結婚して、シンガポールで働いている女性。一番多い時で、10人ほどが顔を出していた。

 これがあるので、NHKのETVで放送された半藤一利さんの番組は録画をしておいた。NHKは必ず、こうした文化人とでも云うようなジャンルの人たちを取材していて、その人たちがなくなると、すぐさま特集番組が作られるように資料映像を残している。聖路加の日野原重明先生は105歳でなくなったけれど、かなり前から密着取材をしていた。ある年のクリスマスには礼拝堂にまでNHKが日野原先生を追いかけてきた。保阪正康氏のコメントはなくなってからのものだけれど、彼がかねて半藤一利について語っていたように、半藤さんの嫌・戦争への確信は相当に硬く、重い。私たちは聞き捨てて先へいってはならないのだけれど、多分多くの人は知らん顔で終わってしまうのだろう。本当に惜しい人をきちんと捉えずして失ってしまったのである。