ほぼ足りてまだ欲 その先

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テレビで映画


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 夜中に目を覚ますとWOWOWでこんな映画をやっていた。戯れにちょっと見始めたら、「戯れに」見る映画じゃなかった。それは原題「Ex Libris: The New York Public Library」といって、ドキュメンタリー監督のフレデリック・ワイズマンが撮った2017年の映画。邦題は「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」。ニューヨークのブライアント・パークの隣、五番街に面して建っている、あの図書館のことだ。あの建物は1911年の完成。New Yorkの図書館は今では4つの研究図書館と地域に密着した88の分館から成り立っているんだそうだ。東京だと都立図書館と各区や市が持っている図書館との間にはこれほどの繋がりはないだろう。
 驚いたのはこの映画の時間だ。なんと206分。3時間を遙かに超える。私は途中から見たからまだしも、この映画はとても年寄りは一気には見られない。どうしたって途中でトイレに立とうというものだ。しかしながら、非常に興味深い内容だった。取り上げられる図書館内のそれぞれの企画もさることながら、予算の配分に大いに悩む現実は苦しそうだ。しかも彼等がそれぞれ協議する様も、英語の勉強になる。知らない単語がたくさん出てくる。一度だけあの図書館に入って、opacを使って、文献探しをしたことがある。あまり巧く見つけることが出来なかった。それでも、ライブラリアンに相談をして、端末を使わしてもらった。アップタウンの分館でアフリカンの人たちが語り合う中で、マッグロウ社の教科書に書かれたアフリカからの奴隷についての記述が正しく表現されていないということを議論していたが、ドキュメント映画の中で実名をはっきりと語っている様に驚く。日本だったらここをそのまま公開出来るかどうか。多分出来ないだろう。
 カール・マルクス資本論を著したのは1848年で、エイブラハム・リンカーンは中立というよりもマルクス側に近いとこの映画の中で語られる。彼等が同時代だという観念がなかったので、思わずウィッキペディアしてしまう。カール・マルクスは1818-1883で、エイブラハム・リンカーンの生まれは1809年でマルクスよりも9歳上だが、彼は1865年に暗殺されてしまう。


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