ほぼ足りてまだ欲 その先

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 昔の小三治の録音を聞いていたら、まくらでちんどん屋の話を振っていた。関西では「東西屋」とか「ひろめ屋」とかっていっていたというんだね。つまり「チンドン屋」ってのは関東の呼称なんだろうか。
 子ども心にちんどん屋が来ると、ワクワクして飛び出していったような記憶があるけれど、実家のあたりでは坂道だったから、来るわけなくて、あの音は下の商店街から響いてきていたわけだ。よくちんどん屋さん御一行があの格好のまんま電車に乗ってきたりしていた。間近で見ると、結構なお年の人たちで、厚化粧が痛々しかった記憶がある。ペーソスあふれる松竹映画あたりで描かれそうだ。
 もっと小さい頃は、小さなセスナが飛んできて、上空から拡声器で宣伝文句をがなり、チラシをぶん撒いた。チラシはキラキラと輝きながら、風にのって流れていく。それを通りを曲がり曲がり追っかけて行くうちに思いも寄らない方まで行ってしまった記憶もある。よく帰って来られたもんだ。こんな方法はもう許可にはならないのかも知れない。