日本共産党が京都の党員、松竹伸幸を除名したことに関して、マスコミの殆どが、党首選挙を何故しないという主張を封印させるためだったという方向で報じている。
朝日新聞は「異論を許さぬ強権体質」と社説で表現した。
これに対して、党首の志位和夫が記者会見をやって、なぜ松竹伸幸は除名処分になったかについて説明をした。
しかし、ほとんどのマスコミはこんな自由な記者会見をやったというのに、殆どその中身を報じていない。
不思議なくらいに、日本共産党は理不尽で党内の異論をこれっぱかりも許さないのだ、という論調で流れている。
しんぶん赤旗が報じている(ネットで見られる)。
(党の規約では)異論を党内で唱える権利を保障しているわけです。
そして、そういう異論が提起された場合には、きちんと回答しなければならないというルールになっている
しかし彼は、「話し合い」を求めることは一切なく、いきなり攻撃を始めた
つまり松竹伸幸は本来的に党内で準備されているフローを全く利用しないまま、外に回って文句をたれ続けたということなんである。
しかし、こういう説明をテレビもラジオも新聞もやらない。
挙げ句にこの会見で志位和夫が朝日と産経を撮り間違えた、なんてところを取り上げた。
私は日本共産党の党員ではない。ないけれど、こういう決めつける論調は非常に卑怯だと思う。
安倍晋三が生きていたら、喜んで罵詈雑言を浴びせたことだろう。
ある政党がどのような選出方法で党首を選ぶか、それは、その党の自主性と自律性に任せられるべき問題なんです。
そういえば、党員の票を国会議員の票より軽く計算するという党首選挙をやるような政党だってあるけれど、それを巡ってマスコミが糾弾したなんて話は聞いたことがない。
彼(松竹伸幸)は、日米安保条約堅持を、日本共産党の「基本政策」に据えるべきだと主張
日米安保条約堅持を党の「基本政策」にせよと主張
根本のところでの変節がある
こういうところをなぜマスコミは報じないのか。
山本太郎のれいわに対しても非常に表層的な解釈しかしない傾向は確かにある。
日本人は今でもマッカーシズムに侵されているのか。