ほぼ足りてまだ欲 その先

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追善興行

デイリースポーツに追善興行の記事が載っていたそうだ。
なんの追善かというと、これだ。

落語家の五街道雲助(75)が7日、東京・新宿末廣亭で行われた「古今亭志ん生 没後五十年追善興行」(9月11~20日まで、同所)記者会見に金原亭馬生(75)、古今亭志ん彌(73)らと出席した。今年は志ん生さん没後50年、先代金原亭馬生さんの没後40年、古今亭志ん朝さんの二十三回忌、先代古今亭圓菊さんの十三回忌と重なることから、追善興行の実施が決まった。

 雲助は「本当に感慨にふけっている。亡くなってそんなにたつのかなぁと」と先人達に思いをはせ、「その芸に生で触れた方も少なくなっている。そのままなくなってしまうのは惜しい。われわれで再現するのは無理なんですけれども、その芸風、味を少しでも受け継いで出せたら」と意気込んだ。

 先月に落語界4人目の人間国宝となることが内定したばかり。志ん彌から「国宝になると何が変わるんですか」と直撃されると、「まるで変わりませんね」とおどけ、「一門での寄席興行がメインだということは知っていただきたい」と多くは語らなかった。

 多くは語らない、ってのが賢いわけですよ。この前も書いたけれど、この年代、つまり私と一緒ってことだけれど、は落語会には綺羅星のごとくいるわけで、ここで人間国宝になるからって、調子に乗ったことをいって浮かれているわけにはいかないんだねぇ、これは。ここにだって、馬生の名前を継いだ十一代目の佐竹くんだっているわけだしねぇ。

 それにしても志ん生が死んで早くも半世紀、馬生が死んで40年とはねぇ。まだ54歳だった。あっという間でございましたねぇ。そういやぁ、志ん朝だって早死だよ。たった63歳だもの。もったいないねぇ。
 晩年の志ん生をおぶってた園菊が死んでそんなになるてぇんだからねぇ。初めてあの人を見たときは驚いたよ。なんだい、この人は!って。だけどあとになってみると面白い人だとわかったんだなぁ。蕎麦屋に入ってくるのもあの調子だったのには驚いた。よく銀座線の中で遭遇した。亡くなった時、84歳だ。長生きだねぇ。

 追善興行へ行きたいけれど、まだまだCOVID-19は怖いねぇ。