ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

切れる高齢者、その1

2023年9月27日












 2023年11月7日















銀座一丁目 銀座通り口交差点
京橋側から銀座四丁目を臨んでいます。
ふと気がつくと「自転車通行可 ここまで」の標識がなくなってんです。
通常自転車は「原則として」車道を通行しますが、例外的に歩道を通行しても良い、ということになっているのですが、この「ここまで」の標識によって、「ここから先は例外なく車道を通りなさい」ということになります。
「ここまで」がなくなりましたから、もうその規制がない、ということです。つまり、いつでも自転車が「例外として」歩道を通行して良い、ということです。
で、目と鼻の先の京橋交番の警官に「自転車が歩道に入っていいってことになるのね?」とお尋ねしました。
「えぇ、そうなりますけどねぇ・・・」
二人の警察官は、ふたりともこの変更に気づいていませんでした。

なにがあったんだろう?変な雰囲気だ。
理由を聞こうとして、東京都公安委員会に電話すると、録音が「〜だったら1番、〜だったら・・・」ってんで項目で割り振られちゃうんだけれど、結局所轄に回されちゃうんだよね。
ここの所轄は築地警察署です。
あえて触れるとすると90年前に小林多喜二が死んだのが築地警察署でもあります。

所轄でわかることは当然限られているんだけれど、30分くらいかけてわかったのは、普通の軽車両規制と同等にした、これは警察庁の通達に基づき、警視庁交通規制課からの指示、と判明。
「なぜこの標識が外されたのかを教えてください」というのが私の質問。
それに対して対応した男性職員は「通常の扱いに戻しただけです」としか説明しない。
それはわかるけれど、ではどうしてそういう事になったのかが知りたい、と説明しても、くどくどと「自転車は軽車両ですから・・・」を繰り返す。だから、私も「理由が知りたいんです」と繰り返す。
 つまり、彼はそんな理由なんて知らない。だから知らないといえば良いのに、それを言わない。
どこかの国会の委員会の答弁みたいだ。
 20分くらい経ったところで(私も我慢強い)女性職員に交代した。「なんでしょう?」といったので、おじいさんはカッと来てしまいました。
「なんにも聴いていないの?」とあえて優しく問います。彼女も、「通常の扱いに戻しただけです」を繰り返す。
結局彼女がいったのは、現場からの上申もあるけれど、警察庁が通達を出して、警視庁交通規制課が変更を実施したという。

現場の職員はもちろん「私達はなにも間違ったことはしていない」を主張するだけであり、本質は彼らにはわからない。

銀座・中央通りの歩道が以前に比べて歩行者が減少し危険度が減ったとはとても思えない。むしろ警察庁の考えは車道を原則として走るべき軽車両が歩道を走りやすくしたことになる。これだけ観光客でごった返している状況はコロナ前となにも変わっていないわけで、規制緩和の理由はなにもわからない。

 私は電動キックボードの無免許運転を許可したことが裏にあるのではないかという気がする。
昨日の参議院内閣委員会の質疑では9月の解禁以降、事故件数も、違反摘発件数も増加の一途である。
今のところその対策を強化する予定は語られていない。
多分重大事故が起きても変わらないだろう。試行期間にも死亡事故は起きているが解禁されたことから見てかわらないだろう。
マスコミはなにも報じていないが、電動キックボードの解禁については、何らかの利害関係がどこかに影響しているのではないか、という気がする。

 多分今頃築地警察署では「あぁ、また爺が切れて電話してきやがった!」といっているだけだろう。
今度は数寄屋橋の交番にいって、また聞いてみるかな。「今度は自転車が走っても良いんですね?」って。

自転車は「軽車両」のため、車道が原則、歩道は禁止です。ただし、中には例外もあります。①標識があるとき②13歳未満の子供③70歳以上の高齢者④やむを得ない場合⑤交通量が多い⑥道幅が狭い等安全確保のため必要な場合の合計6点が例外としてあげられています。
その場合、車道寄りをすぐに止まれる速度、時速7km以下の走行となります。

13歳未満、あるいは70歳以上といっても、「爺さん、年齢証明できるものを見せろ!」とはいえないでしょ?
7km/h以下で走っているかどうか、わからんでしょ?