NHKの再放送を録画で見た。「私たちは何者か～DNAで迫る現代日本人への道」という番組だ。
すべての人類の発祥はアフリカ大陸だけれど、そこから縄文人の祖先が東アジア方面にもやってきたという。
それが氷河期に海面が下がっていた時代に今の日本列島にも到達した。
しかし、氷河期が終わって海面は100mほども上昇した。結果、孤立したが、その後弥生時代に入って渡来人がやってきて、日本人は二重構造になったというのがこれまでの説だそうだ。
ちょっと待ってもらいたいと思ったのは、その「渡来人」たるものだって、東アジアに到達していた縄文人の祖先の係累ではなかったのか。その部分には番組はなにも触れてこないんだよなぁ。
しかし、DNA解析がどんどん進むと面白いことが起きてくるだろうなあ。神話の世界は全部否定されてきてしまうことになるだろう。日本の起源がどうたらこうたら、万世一系がどうだろうのこうだろうの、面白いことも面白くないことも解明されてくるだろう。こうなると、意地でもDNA解析をさせないということが起きたりするかもしれない。日本会議が本当に政権を取ると、「DNA禁止法」なんてのができないとも限らない。今でも天皇陵は考古学的調査を許されないそうだ。つまり、そういうことなんだね。
アメリカのキリスト教原理主義を笑っていられなくなる・・つうか、とっくにそうだったわけか。
