ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

今年は院生の立場で学部生の反応を見ることのできる立場にいた。で、学部生を見ていて気になることがいくつかある。尤もそのほとんどは自分が10代の終わりから20代の初めの頃にかけて学部生として、振る舞っていた不遜な態度と大して変わっていないのだろう。だから、自分の過去を検証しているようなものだ。

  • 匿名の時と匿名でないときの変わり身の早さ。
  • 堂々と、時には傲慢と思えるほどの大人に対する尊大さ。ま、はっきりいってしまうと大人を舐めているということでしょうか。
  • そして、これは経験のなさがなす技だからあんまり真剣に心配する必要はないのかも知れないけれど、稚拙な価値観というもの。この辺は心配。

で、そうでないのは、見え見えなくらいなにかを自分のものにしたい時のあっけらかんとした掌を返したような取り繕い、だろうか?

 この人は無害か、対応をしくじると直接的な影響がある人かどうかという点をすぐに見極めてそれをあからさまにして平気。かくそうなんて器用なことはこれっぱかりもしない。一人の学生が全く筆跡を変えようということもせずに何人もの学生のリアクションペーパーを、それこそ「感動しました」口調で出してくる。そしてそれを指摘すると、「そんな学生のことを(そうでない)俺にいったってしょうがないだろう」とバカにした表情で眺める。こちらが高圧的にでると表面を装っておいて、裏でぼろくそにいうくせに、こっちが低姿勢にでるとことさらかさに掛かって来るという極めて単純で、思慮深くなくて幼稚なというより、芸がなさ過ぎて成長の跡が感じられない。とっても虚しい。

 こんな事をいうと、必ず、そんな馬鹿馬鹿しいことに血道を上げなくて良いじゃないか、という大人が出現する。何しろ教室でそう宣言した教員だっているんだ。問題はそこにはない。そういう子ども(あえて子どもという、だって成熟していない)をそのままにして、俺は知らないといってきた大人が、この原因を作ってきたんだ。それだのに、この上放置して彼らを人間的に未熟なまま放り出そうとしている。

もうかつての進学率の低い頃の大学ではないのだ。来なくても良い、何をして良いのか分からない、そんな子どもも多く混ざっているのだ。だから、かつての大学のような常識では、やっていけないのだ。