宮崎県の観光施設、シーガイアのオーシャン・ドームが9月一杯で閉鎖。営業期間14年。バブル期に始まったレジャー施設の多くはもうほとんど残っていないのではないだろうか。あのレジャー法で浮かれていたあの頃、調子に乗って騒いでいたのは私たちの世代だったなぁと遠くを見てしまう。宮崎交通が超大型レジャー施設を考えているらしいと云う話を誰がどこから聴いてきたのか知らないが、私たちの間では知らない人はいない状況になっていた。その頃三菱系の重工メーカー（といえば誰でももうすぐにわかってしまうが）が舞台装置に進出して話題になっていたし、彼らが商圏拡大に東奔西走しているらしいといわれていた。なにしろ話題造りが上手い。そしてあの海辺に波の出る、そして屋根が開けられるプール施設を社長自らが乗り込んでいって決めたといわれた。社長が動くととかく地方のリーディング・カンパニーの経営者は喜ぶ。それを理解していたあの会社の社長もえらいけれど、その気にさせた当時のスタッフもえらいね。しかし、どう考えてもあそこであの投資額は如何なものかとみんなひがんで揶揄した。しかし、紆余曲折ありだけれども、当時の施設としては結構もった方だ。いずれにしろ当時のあの種の施設は終わったあとにも面倒を残す。各地に残った残滓は悲しい状況にある。
