ほぼ足りてまだ欲 その先

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楽しみは食いもの

 どうやらそろそろ楽しみが食いものにしか見いだすことができない情況に陥りつつあるのかも知れない。どういうことかというと、何かまとまったもの、つまりハードウェアについて考えてみるとあんまりそんなに興味があるものがある訳でもないし、実際にはそんなまとまった金銭を割く様な余裕がある訳ではないからどう考えたってそっちには興味が向く訳ではないし、物理的にもそうすることができない。しかし、食べ物くらいであれば、ほんのちょっとを割いてみると、これまでの人生では手にすることのできなかった食べ物を手にすることができる。しかし、全く食べたことのないものに冒険をして手を出すのは残り少ない回数のうちの何回かを棒に振る様な気がして勿体ない。
 自分がまだまだ若かったころ、なんで年寄りは冒険ということをしないのだろうか、たかだか食いものじゃないか、これも食べてみればいいのに、と思ったものだったけれど、自分がその立場に近づいてくると実にこれは自然であるし、当然の帰結である。それでいて若者になんでそんなことをしたくないのか説明をしたってどうせ理解できやしないだろうと思うものだから、「いや、別にいやな訳じゃないけれど、今日はそれは止めておこう」なんていっちゃって相手をがっかりさせる訳である。それで、今まで食べたことのある種類の食べ物で、これまでは「我慢、我慢」と思っていたものをちょろっと手を出してみる。昔だったらこんな量では我慢できなかっただろうと思われるくらい少しの量しか出なくても、今やそれだけで充分満足なんである。それでも運動量も激減しているからぼわっと肉が付く。
 気がつくと、私は「カレセン」なんてもんじゃなくて、「ダニー・デ・ビート」になっているのである。(「カレセン」という言葉を初めてテレビで知った。お〜!私の友人でもこういって良いタイプがいるじゃないか!勿論私じゃないが。)