ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ん!?第2京阪高速道路?

 テレビのニュースを見ていたら大阪で保育園の畑を強制代執行をしている場面が出ていた。大阪府のヘルメットを被った人たちが芋畑の芋を引っこ抜いていて、芋の畝に人が被さっている場面も映し出されていた。保育園がいくら反対したってもうすぐそこまでに三階建ての道路工事が迫っている。
 執行停止の申し立てがなされているのだけれど、それについては『大阪高裁が30日に決定を出す予定。司法判断を待たなかった理由について、府は「2010年3月末に予定されている第2京阪の全線供用開始に間に合わなくなるため」(Asahi.com 2008年10月16日17時3分)』としているのだそうだ。敢えてそれを待たずに強制代執行を大阪府が実行したということだ。
 この農地についてはもうひとつ問題がある。保育園の運営者は19年前に父親から450年耕作し続けてきた農地を相続した。農地の相続については20年耕作を続けると特例措置として相続税が免除される。ところが国土交通省は代理申請者として既に一民間企業である西日本高速道路に対する所有権移転登記を所有者本人(保育園園長)の了承なく済ませているという。そのおかげで相続税特例が認められないとされて、法務省から利息を含む2200万円弱を請求されているという。
 高速道路からの降り口が2-300mおきにつくられているという設計上の疑問点と共にあたかもこの保育園をねらい打ちしているかのごとき計画のようにも見える。
 この強制代執行についての橋下知事のコメントはこんなものだ。

「府は4月から任意交渉を誠実に続け、慎重な対応をしてきた。(高裁の決定まで)今後2週間遅らせると、通行料で6億〜7億円の損が出てくる。公の利益のためということで、園の所有者には申し訳ないがこのまま代執行をさせて頂く」と説明。イモの収穫については「なぜ2週間早く(収穫を)して頂けなかったのか。執行前に、菜園を使った別のイベントをやることもできたのでは」(Asahi.com 2008年10月16日17時3分)

「『十分、お話しさせてもらっていたんじゃないですか』というのが僕の気持ち。供用開始が2週間遅れると6〜7億円の通行料の損が出るのは見過ごせない。公の損害があることを理解してほしい」と話した。(2008年10月16日 読売新聞)

「なぜ2週間早くイモ掘りをしなかったのか。もっと早く園児を喜ばせる方法があったはずだ」と保育園側の対応を批判(MSN産経2008.10.16 11:32)