ほぼ足りてまだ欲 その先

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アイスランド

  • 「全国5カ所で予定されていた「アイスランド交響楽団」の8公演はすべて中止」という。この公園のスポンサーはアイスランドの二つの銀行だった。アイスランド政府は銀行を国有化している。口座は凍結されていて、公園のための費用を調達できなかった。
  • NIKKEI.NET (2008/10/17 02:10)によると「アイスランド中央銀行は15日、政策金利を3.5%引き下げ12%にすると発表」したという。そうして外資を集めていたわけだからここから先の雪崩が恐ろしくて見ていたくない気がする。本当にロシアは無条件で融資するのだろうか。アイスランドはロシアの領土になってしまうのか。

 ちょっとずれるけれど、「スイス政府はUBSに対して、60億スイスフラン(約5300億円)の公的資金で資本注入すると同時に、中央銀行スイス国立銀行基金を通じてUBSの不良資産を最大600億ドル(約6兆円)引き取る(NIKKEI.NET2008/10/17 02:10)」ことになったんだそうだ。
 こと金融自由化の話に限らず、食品についても、製造業についても「グローバリズム」という概念で地球全体にもはや経済的国境は存在しないんだ、というスローガンが旗を振って「進めぇ〜っ!」と叫ばれてきた。全部一気通貫で繋がってしまうシステムはかつては考えられなかった。あっという間に全地球的にここまでやって来た。そこに繋がることのできない地域を枠の外に置いて、そのまま放り出して、ではあるが。
 ここまでくると、個々の政策の中に不協和音があるとそれだけで全地球規模で影響が及ぶ。こうなるとそれぞれの国のやり方に干渉しないわけにはいかなくなってくる。つまり「内政干渉」という言葉が存在しなくなるのではないだろうか。うまくいけば、「世界は一家、人類は皆兄弟」(なんとも手垢のついた言葉でなんだけれど)になるかも知れない・・・ま、幻想だ。
 ということはやっぱり、グローバリズムは間違っているのかも知れない。しかし、ここまで来てしまったらもう後には引けないだろう。北朝鮮はいうに及ばず。ロシアも中国も米国も「良いですか、こういうシステムで行きますから皆さん我は捨ててくださいね」といったって、聴くような輩じゃないもの。
 人類は気候の変動によっても滅亡への道を辿っているのだけれども、その前にこうした人類そのものの持って生まれた複雑なシステムを考え出す能力が災いしてそれに加速度を与えていくんじゃないだろうか。
 気がついたら残っているのは、何の情報もやってこない地域だけだったりする。私たちのこの地域は元の海に戻っていることだろう。まるで何事もなかったように。