ほぼ足りてまだ欲 その先

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映画「天使と悪魔」Angels & Demons

 え?天国と地獄?全然違うじゃないか。不思議なことに「天使と悪魔」と書いてあるのに頭の中では「天国と地獄」と文字を解釈していたようで、黒澤の映画を想い出す。
 私は前作のあれだけ売れた原作「ダ・ヴィンチ・コード」を読んでもいなければ、その映画も見ていない、その上この映画の原作も読んでいない。それで見るんだから論評も何もできるわけがない。テレビで上映された前作を見ていた連れ合いによれば前作に比べてヴァチカンの立場は良く描かれているんだね、という。映画のストーリーが原作に忠実なのかどうなのかも知らないけれど、ふ〜む、こんなにうまい具合に世の中展開するもんだろうか、と思ったりする。前作を見た友人によれば、やっぱりキリスト教文化を知っていないまま見たら理解できないところが幾つもあるんだそうだ。ハリウッド映画に出てくる外国人は皆さん英語がお上手。
 映画ではあれだけの原作を全て表現することはできないわけだけれど、こちらのサイトを読むと面白いかも知れない。
 この映画はSONY Pictures Entertainment Inc.のコロンビア映画なんだけれど、この映画に登場するモニターは全てSONY製できちんとそのブランド名がはっきりとわかるように表示されている。そうそう、かつてはこんなものをマルチ・メディアなんて表現したんだっけ?
 旅行代理店のHISはこんなツアーを売り出しているんだそうだ。うまいなぁ。
 TOHOシネマズはいつの頃からか知らないが、昨年の終わり頃からか、ネット上で切符が買えるようになった。かつては六本木だけが買えていた。松竹がずっと前から歌舞伎から映画から殆どネットで買えていたのとは全くの対照的なことで、非常に限定的だった。今度はTOHOシネマズだけだけれど、ちょっと拡大した。将来的な展開についての基本計画をこの会社は持っているのだろうか。ここから先の展開は壁が高いのだろうか。
 ネットで買ったものだから、ちょっと前過ぎる席になってしまって見にくかった。画面上で席を選択すると劇場そのものを熟知していないとうまくはいかない。連れ合いと二人で「50割」で切符を買ったのだけれど、もぎりの女性はその切符を良く見て、やおら「年齢を証明できるものをお見せいただけますか?」とにこりともせずにいう。なんだか職務質問でもされているような調子である。ニコリとしていわれるのと、こんな調子でいわれるのでは人間関係は大きく変わって来ちゃうんだなぁとしみじみと感じる。ネット上での切符の購入にはこういう問題点がある。こっちは「俺の顔を見て50前だと思う奴なんかいるわけがない」と思っている。向こうは「ひとりひとりを見分けられるわけがない」と思っている。だから、何か年齢を証明できるものを見せてくださいということになっている。でもこのやりとりだけが彼女と私の唯一の、人と人のコミュニケーションのひとつである。こんなコミュニケーションを彼女は欲しくもないんだということが良くわかる。
 ひょっとしたら豚インフルエンザの影響でガラガラにでもなっているのかも知れないなぁと思っていったのだけれど、金曜日の午後4時という上映時間の割には入っている。
 焼き鳥でビール。そのあと、いつもの巣にいって呑み始めたら前回も一緒になった、ビートルズ好きな銀行員、共産党の小池にそっくりな某氏が入ってきてまたなんだかんだといいながら長尻をしてしまう。彼がいうのにはToots ThielemansRickenbackerの325を使っていたからJohn Lennonがあのギターを使っていたんだという話はこれはもう有名な話なんだというのである。いやぁ、本当に若い人たちは良くビートルズのことを知っていて、すごいのだ。私たちはただただ闇雲に紫色に透き通った東芝EMIのお皿をかけていただけだったものなぁ。
 6月7日(日)といえば日比谷公会堂の「ザ・ジャパン・ジャズ・ヴォーカル・ジャンボリー 2009」の切符は入手済みなんだけれど、その同じ日にゆうぽうとホールで「100 GOLD FINGERSがある。チラシを見せてもらったらジュニア・マンスを始めそうそうたるメンバーの中にたったひとりだけ日本人のそれも女性ピアニストが入っている。山中千尋だ。実は私は一度も聞いたことがない。彼女がこの店に来たのだという。評判のすこぶる良い才能のあるピアニストだという。こちらに彼女のブログ。クラッシック(桐朋学園大ピアノ科)からバークリーだそうだ。