あれよあれよと民主党の議席数は伸びていき、あれよあれよと自民党は小選挙区で敗退。全く逆の議席数となった。ここでも何回も書いてきたけれど、これまで何年かかっても全く実現するつもりのなかった自民党が、これで選挙さえ乗り切れば良いんだ、議員になってしまいさえすればどうにでもなるんだという、これまでのいい加減な、政治家というよりも利権を運んでくる中央とを結ぶブローカーとでもいうべき姿でマニフェストと称するビジョンを示した時に、「もう騙されやしないぞ、いつまでそんなことをいって騙せると思っているんだ」と国民が決別をした、という言い方はできるんだろうけれど、私は本当に日本国民が怒って立ち上がったのかどうか、昨日の今日では確信が持てない。
自民党は自分が作った小選挙区制に自分が敗れたということではないだろうか。
少なくとも石川2区で小選挙区を制したかつての低支持率総理であった森喜朗はまだまだ自分の立場がわかっていない。
「(当落が決まる)瞬間は(写真に)撮ってもらいたくない」。午後11時、事務所に到着した森氏は報道陣に、地元紙以外は事務所内部での取材を拒否すると通告。その最中、テレビ報道で森氏の当確が伝えられた。全国紙などの取材を拒否して万歳した後、取材に応じた森氏は「さんざんマスコミにふりまわされた」と話した。【堀文彦】(毎日新聞 2009年8月31日 2時20分(最終更新 8月31日 7時04分)
何を考え違いをしているのか、このおっさんはいつまでたっても現実がわからないらしい。今度はマスコミの方で取材を拒否したら良いんじゃないのか。それでなくても実に恥ずかしいほどの言動で日本の政治をこのレベルに押しとどめてきた、その原因の一人でもあることを理解できないということはこれからの立場も多分理解できないだろう。
森喜郎・自民・前 123,490、田中美絵子・民主・新 119,021 その差4,469
石川2区投票率:78.75%
元首相経験者である海部俊樹が落選した。すでに78歳である。森喜朗もかつての総理経験者であるが他にも総理経験者がいくらも出ている。安倍晋三も、福田康夫も、そして今や民主にいるんだけれど一体全体今や何をやっているのかよくわからない羽田孜なんてのも出ている。私は、いみじくも「権利の頂点だ」と安倍晋三が口走った総理大臣に一度就任した人間はその任務から解かれた時点で、国会議員を辞するべきだと思う。それくらいの意識を持たずにへろへろっと総理大臣になんかなったりするものだから、安倍、福田のように平気で「や〜め」てしまう輩が出てきてしまう。力なく挫折した以上自らの立場を考えるべきだろう。そうした蛙の面にションベン(失礼)的な鉄面皮はもう通用しなくなる、そんな社会になってほしい。
小泉チルドレン83名中立候補したもの77名のうち当選したのは10名。