ほぼ足りてまだ欲 その先

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貧すれば鈍する

 昨日の首相官邸での麻生のぶら下がり会見をテレビでごらんになった方は、もう皆さん大笑いだったか、あるいは憤怒されたかのいずれかだろう。あぁ、やっぱり一国の総理大臣をやった人は違うんだなぁ、なんて感心した人はただの一人もいなかっただろう。いや、多分同情した人はいたかも知れない。普通の奴だったら私鉄沿線の駅裏の一杯飲み屋のカウンターの隅で、ごにゃごにゃいいながらお銚子の3-4本を倒して突っ伏していたい心境だろう。
 しかし、永年の弊というのはこういうところに出てしまうということだろうか。
概ね、首相官邸でのぶら下がり会見で首相の周りに群がる記者たちはどちらかといったら政治部でも若い部類に入る。だからいつもは煙に巻かれちまってどうにもならないことが多い。しかし、ふてぶてしさ一杯の麻生に臆することなく、嫌みをまき散らされてもめげずに対応していて、ちょっと見直したのだ。

  • 「そりゃ、裏を取っているのか、いつもは取らないのに」→ いつもはちゃんと取材しろといっているんだよ、おまえは。
  • (ここでは党総裁としては答えない、首相官邸だから)いや、でも、これまでも答えてらっしゃいますが「それは、努力しただけ。今、答える必要は(ない)」→ いつもいつでも努力しろ!それがいやなら首相なんかになるな!
  • 「党内のことに関して、党の意見、今、執行部としては、聞かれるべき相手は幹事長。総裁に聞くべき話ではないと、頭入れておかれたらどうです? そういう具合に」−総裁の意見をお伺いしている「総裁の意見は幹事長に一任してあると言ってあるんだから、あなたが聞くべき相手は執行部。すなわち党幹事長。麻生総裁ではありません」→麻生は党の総裁は誰かに任せちゃったら自分は責任がないといっている。こいつを党の総裁にしちゃった自民党員は愚弄されても致し方ないだろう。

(詳細は産経ニュース2009.9.2 20:58)

 この後出てきた森喜朗(どうしようもない元役立たず首相)は周りに集まる記者をまるで邪魔者扱いをして「何をやっているんだ、衛視は!」と怒鳴る。そう、もう首相官邸に入るチャンスはこれで終わりかも知れないから、充分威張り散らしておいたらよい。
 こんな奴らにこの国を任せていたのかと思うとぞっとする。
 森喜朗が会長をしている日本体育協会ラグビー協会はさぞかし、どうしようかと悩んでいることだろう。特に今度のIOC総会への鳩山由紀夫の出席があるのか、それとも元オリンピック選手たる麻生太郎が出席するのか。卑怯者の森は「本人にやる気があるかどうかだ」と下駄を鳩山に押しつける。石原不良小説家とクビを並べて鳩山御殿に平伏して頼みにいけよ、行ってくださいって。

 バスケットボール協会は喜んでいることだろう。麻生が総理大臣をクビになって会長がようやく戻ってくるって。