ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

地デジ

 テレビの地上アナログ放送から地上デジタル放送への切り替えまで、既に残り600日を切った。これまで技術的にいえばテレビ受像器をどこかから手に入れてしまえば、あとは電波の状態によるけれど、条件さえ良ければすぐさまテレビ放送が入手できた。しかし、これからは受像器の電源さえ入れればどうにかなったものがどうにもならなくなる。テレビなんて誰かのうちに転がっていたものを「じゃ、貰ってくよ」という簡単に入手できたことがそうは行かなくなる。
 もちろんこれまでのアナログ受信機にチューナーをつければ見られるとはいえ、どうやってそれを入手するのかという問題がある。生活保護を受けている家庭等には提供されるんだとはいえ、そこへアクセスしなくてはならない。自分から動かなくては何も見られないということになる。ごろっと横になっていたんではテレビひとつ見られなくなってしまうということである。
 もうひとつは理屈がわかっていなかったら何が何だかわからないという技術的な壁が立ち上がっていることを感じている人も少なくなさそうだ。ご多分に漏れず、この問題でも高齢者は置き去りになるんではないかという危惧がやはりありそうだ。
 あと600日あるということはもう600日しかないということでもある。現時点での地デジ受像器の普及率は約70%だといわれている。これからどこまで延びていくのだろうか。