ほぼ足りてまだ欲 その先

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京須

円生の録音室 (中公文庫)

円生の録音室 (中公文庫)

 先日神保町で入手せし、この本。「圓生百席」の制作秘話なのかと思ったが、読んでいるうちに「後に続く企画」として「圓生百席」を語っているからその前に出されたLPの話らしい。京須偕充はTBSがテレビで月末に放送している落語研究会で解説をしているが、もとはといえばCBS-SONYの社員だったようだ。彼の語りはそれほど面白いと思ったことはない。だいたい、落語研究会の番組は録画しているので、そこのところはほとんど飛ばしている。ところがこの本の京須の文章はとてもいい。とても繊細に書き記している。それにしても、これ、今までに読んだことが本当にないのかなぁ。
 あの「圓生百席」が、今でもなんと21万円くらいで売られているらしい。怖ろしい値段になっているんだなぁ。なにしろ売り出されたのが平成9年から10年にかけて、ということだから、もう既に20年前の話。今でもこれを全巻欲しいという人がいるだ。SONYミュージックエンターテインメントでもちゃんと二枚組1セットから売っているけれど、それが3,600円くらいする。人気があるんだなぁ。私の手元には50巻のうち2巻ほど欠落していてそれだけは聴いたことがない。