ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

街は

 相変わらず私如きに年始の消息を告げるはがきを下さる皆さんへの返礼はがきを書いて、地域の中央郵便局まで行って切手を買ってぺたんぺたんと貼る。親戚からの孫が産まれたという便りやら、昔の同僚が毎年外国に旅行に出ているという様子の報告やら、意外と多いのが同年配の百名山踏破の報告だろうか。皆さん健康そのもののように思えて羨ましい。
 正月でも窓口の開いている郵便局(民営でもやっぱり「局」というべきなのか?ゆうびん支店かな?)が歩いて12分くらいのところにあるというのは本当に便利で、隣町まで行かないとゆうびん支店がないという境遇の中に暮らしておられる皆さんには本当に申し訳ないものがある。しかし、その分こちらには見上げるような大木がなかなか見あたらないという悲惨な状況だ。
 ついでに今流行の「暖かい股引」が今日は安いというので買ってくる。その横の売り場でフラノのシャツを売っていて、これが安いので、無造作に買って帰ってきたら、なんとサイズが大きい。こうやっていつも安物買いの銭失いになる。

 寄席の前を通るとさすが正月だけに人だかりじゃないかと思ったら、寄席の前に机を出してなんかを売っている。なんだろうかと思ったらこれが林家木久扇(早い話が木久蔵のオヤジの方・・・早くもないなぁ・・)で、なんとラーメンを売っているのである。正月だものなぁ、何があっても許されるというものである。


 私がまだわずかばかりのお年玉を貰って喜び勇んで駆け込んだおもちゃ屋は当時、商店街で唯一正月でも開いているお店だった。それ以外の商店は全部が全部三ヶ日はお休みだった。だからおせちには重大な意味があった。もちろんそれだけではなくて餅を食ったりしたけれど、毎朝、それと雑煮で三日間家族全員が揃って座敷で食事をした。お屠蘇のセットがその間ずっと床の間におかれていた。何となくぴぃ〜んとしていた。
 今やもう二日から殆どの店が営業をしていて、今日閉めていたのは近所の商店街では仏壇屋だけだった。これではおせちなんて形式の元旦の一度だけとなるのは必然だろう。いつの頃か、カレー粉の会社が正月もカレー!とレトルトカレーの宣伝をした時はとても新鮮に感じたものだ。そうか!正月でもカレーを喰っても良いのか!と。
 考えてみると昔のデパートは週に一度は休みがあった。あれがなくなって以来、あ、いやいや、それは順序が逆か、私が滅多にデパートの上に入らなくなってからデパートは休まなくなったのかも知れない。