- ヨハネによる福音書第一章第一節「初めに言があった。言は主と共にあった。言は神であった。」
- 丸谷才一(雑誌「考える人」31号p.106)「明治政府が気がつかなかったのは、言語はものを考えるための道具であるということです。単に命令して理解させる、そういうコミュニケーションのための道具としてしか考えなかった。そうではなく、人間は自分でものを考える時に言語を使って考える、人間の精神は言語を媒介として働く。そのことを明治政府は考えなかったと思うんです。」
- 養老孟司(雑誌「考える人」31号p.122)「言葉って、前提に現実があるわけでしょう。虫の標本をつくっている場合に、たとえばこれにルリボシカミキリって名前をつけたとする。でも、名前をつけてもつけなくてもルリボシカミキリはいるんだよ。ね?」