昨日の夜のTBSラジオ「アクセス」に湯浅誠が出演していた。この番組は4月2日で終了する。TBSは昨年の3月末で終了し、テレビの方ではピーター・バラカンが司会をしていた「CBSドキュメント」も今日深夜の放送で終了する。こちらはCBSテレビの「60ミニッツ」のピックアップ版の放送だった。こうしたドキュメント、あるいは社会派番組をどんどんやめていってしまっているような気がする。
私はアクセスという番組が一般聴取者からの電話による意見があんまり好きではなかった。自分のことを顧みずにいうのだけれど（全然我が振りを直していないんだけれど）、こうした人たちの電話による意見というのが良くテレビに出てくる「コメンテーター」といわれる人たちの丸写しだったりするからだ。
昨日の湯浅誠は民主党政権の内閣府参与・緊急雇用対策本部貧困・困窮者支援チーム事務局長を辞任したばかり。年末年始に実行された年越し支援での実情を不完全ながら聴くことができた。彼がいうように世の中には良い人もいるし、悪意のある人もいるわけで、あの時支援を頼ってきた人たちの中には確かに2万円を手にしてパチンコにいっちゃって戻ってこなかった人たちもいるけれど、それは一般社会に見るのと同じように非常に限定された人数だったという。生活保護の不正受給をする人たちも確かにいるけれど、これだって限定された人数だという。ほんの少しの人たちの不正が全体を否定することにはならないという事実を私は簡単に見落としてしまいそうだということを改めて認識した。
