アメリカ、ユタ州のIS-15、Ceder Cityから15km(一説には4マイル)程北に離れた地点で日本人観光客を乗せたバンが中央分離帯にぶつかってひっくり返り、3人死亡、6人重体(AFPBBnews2010年08月10日 20:00)と伝えられている。まさに夏休み真っ盛りの事故。重体者の何人か(6人ともいわれている)はSalt Lake Cityに空輸されたらしい。
私もこのハイウェイは一昨年、Zion National Parkへ行くためにLas Vegasから乗ったことがあるけれど、この地点手前で降りている。Las VegasからBryce Canyonにむかっていたといわれているけれど、なんでこんな夕方にこの地点にいたのだろう。Zionに立ち寄って、Bryce Canyonに向かっていたのではないのだろうか。
この辺りでのインバウンドを賄っている会社は多くの場合モルモン系の企業で、このくらいの人数の客だとドライヴァー兼ガイドがひとりでロング・ボディーのVANで案内していくのが普通ではなかろうか。
この時点で報じられている範囲では殆ど詳細がわからないけれど、なくなった3人のうちひとりは子どもで車の中で死亡が確認されたという。
- UtahのFOX系テレビニュースは乗客が日本人だったという点については全く触れず。
- The Salt Lake Tribuneに依ると、事故直後にMurrayの病院で働く看護師が通りかかり、すぐさまひとりに蘇生術を施したけれど、ダメで三人は即死だったと伝えている。まだどこのマスコミも死亡者氏名を掲載していない。
- 毎日新聞 2010年8月10日 23時27分(最終更新 8月11日 1時15分)はドライヴァーが現地在住の日本人だと報じている。
- 時事通信(2010/08/11-01:12)は日本旅行からの情報として「ユタ州のザイオン国立公園の渓谷を観光した後、バスでホテルに戻る途中、事故に遭った」と報じている。多分朝Las Vegasを出発し、ザイオンで楽しんだあとブライスキャニオンの宿舎に向かう途中と思われる。日本旅行のツアー(8名)、近畿日本ツーリストのツアー(2名)、HISのツアー(4名)の相乗り。
- 共同電は運転手は軽傷と伝えている。
- 現場は直線で、この車の単独事故だというから、原因は運転手のミスか、車の故障か。
- 日本時間11日午前8時のAPによると運転手は26歳。Salt Lake CityのSandyにあるCanyon Transportationの所属。運転手は既に退院していて当局の調べを受けているが、当時の晴天、直線道路での事故を考えると、なにかがあって注意が逸れたか、居眠りではなかったかと報じている。この事故で想い出されるのは2009年1月にフーバーダムからLas Vegasに走る途中で中国人ツアー客6名が死んだ事故。
- 日本時間11日午前8時のSalt Lake TribuneによるとCedar CityのValley View Medical Center病院に入院していた被害者のうち2名は既に退院し、まだ入院している3名は安定しているという。
- 東京新聞(2010年8月11日 朝刊・ニューヨーク=加藤美喜)バスを委託運行した現地の「ウェスタン・レジャー・ツアーズ」の広報担当者は本紙の取材に、「運転手は日系米国人の大学生(26)で、ガイドを兼務していた」と答えた。
- 病院でのけが人とのコミュニケーションは電話通訳ボランティアの力に依っているそうだ。
先日のスイス・氷河特急の事故に続き、今年はなにかありそうな気がしないではない。なんだか一昨年参加したツアーの時にガイド助手をしていたユタ生まれで日本の高校を出て帰ってきてBYUで勉強しているといっていた日系人学生を思い出す。まさか彼じゃないだろうね。
- 19:00
現時点では現地から情報が公開されてこないので、諸説紛々。
各紙が「バス」あるいは「小型バス」と書いているけれど、バスという形態の乗り物ではなくて、多分運転席を入れて5列くらいのいわゆるロング・ボディーのVANである。
26歳の運転手は日本人留学生なのか、日系米国人学生なのか。
運転手の直接雇用会社はどこなのか。
犠牲になった人びとの氏名、出身地を明かす必要は全くないと思うし、ましてや高校の卒業アルバムなんかから引っ張ってきたような写真を掲載して貰う必要性も全くないと思う。