ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩

 いやぁ、今日は危なかった。危うく机の前に根が生えるところだった。しかし、むしろその方が良かったかもしれないという局面もあった。
 これではダメだと叱咤激励して立ち上がり、12時半頃家を出た。とにかく一日歩かなければ、また足腰のリハビリが一日遅くなるのだろうからとどうにか歩く。本所吾妻橋まで歩いて、先月ステーキを食べてそのソースがしょっぱくて、もう二度と扉を開けることはないんだぞと自分に言い聞かせていたあの店の人が、twitterで今日の日替わりランチがオムライスに大海老フライが二本!と書いていたので、サイドのチャンスを与えるべきだ(別に誰もそんなことをお願いなんぞしちゃあいないんだけれど)というわけで、とことこ出掛けた。店に入ると1時をまわっているけれど、結構一杯なんである。
 しかし、ここの店は前回の時も感じたんだけれど、定食の付属品の出てき方がばらばらで隣の兄ちゃんなんぞはメインが来ているのに、ご飯も味噌汁も来ていないという状況で、手持ちぶさた状態だった。
 海老フライとあってはこの私が黙っているわけないのである。しかぁ〜し!やっぱり衣がぶあっついのだ。あぁ、やっぱりどうせ海老フライを食べるのならばSAKAKIに行けば良かったのだ。残念無念。オムライスは玉子の上にかかっているトマトソースがすべてをぶち壊してしまったのだった。これは多分ハンバーグに掛けるトマトソースそのものだろう。ケチャップの方がまだましだ。この店はもう金輪際入らないのだ。帰り際にちょっと離れたところで一人で同じものを食べているおばさんを見たら、このソースを綺麗さっぱりはがしてしまって食べているのだった。私もそうすれば良かったのだ。藝がないなぁ。
 都営浅草線本所吾妻橋から乗って東銀座で降りる。電車の中はお爺さんばっかりだ。なんでだ?お婆さんはどこに行ったんだろう。
 なんで東銀座なのか。歌舞伎座がどんな状態になっているのか見たかったのだけれど、工事現場を囲った白い壁だらけで、こっちから見たらただ単にその辺の工事現場そのものだった。ついでに海老蔵の鼻の骨も修理してやってくれ。
 いつものようにぐるぐると点検して歩く中、一瞬話題となった松坂屋にオープンした中国資本LAOXはどんな具合になったのかと思って、足を運ぶ。銀座に初めての電化製品大規模小売店というのは明らかに間違い。これは中国人観光客向け大規模土産物店と考えるべし。日本人には殆ど用がない。たまたまイヤフォンが欲しかったのだけれど、ろくなものがない。当たり前だ。土産物屋なんだから。尖閣問題で中国人観光客が激減する中、開店することになってしまって、こりゃ大失敗かもしれない。
 ところで6階がLAOXで一階下が紳士服売り場なので、立ち寄ってみた。松坂屋はやっぱり松坂屋なのだ。良くこれだけピンと来ないものを揃えてあるものだと、上野松坂屋と共通のものを感じた。これはこれで需要があるのだろう。私が買わないだけだ。
 山野に入ってThe Canadian Tenorsを二階のクラッシック売り場で探すも見つからず。多分洋楽ポップスのジャンルにあるのかもしれない。ベートーベンのトリオ「大公」に手を出そうかという気がしたのだけれど、どんな人の演奏を聴くべきなのかわからないからやめておいて家に帰ってからYouTubeを捜したら日本人の演奏だけれど、発見。いやなに、村上春樹の「海辺のカフカ」に出てくるからちょっと聴いてみたかっただけだ。
 四丁目の交差点を渡ろうとして赤信号を待っていたら目の前に自転車にまたがった若い巡査がいたから「お巡りさん!銀座の中央通りの歩道を自転車に乗って走って良いの?」と聞いてみた。いつ規制しているのかわからなかったからだ。彼の答えは四六時中中央通りの歩道は自転車で走るのは規制されているという。押して歩けばよい。今度そんな奴を見付けたら注意してやろうと思うけれど、逆襲にあって鼻の骨を折ったらエライことだからやめておいた方が良いのだろうか。
 京橋の交差点に来ると右も左もこれまた白い工事用の壁に囲まれて再開発工事中なんである。隙間から中を見ると思いっきり掘り下げているようで、なんだかこの白い丙午と中にずわぁ〜んと吸い込まれていってしまったらどうするんだと、要らぬ心配をしそうである。奥にあるうどんすきで知られた美々卯の建物が丸見えになっている姿が珍しい。そういえば今年は美々卯のひやむぎを食べなかったなぁ。ちょっと心残りである。あのひやむぎは大層旨い。しかもここで売っている乾麺とは違うものなんだそうで、ここに来ないと食べられないのである。もうあと何回食事のチャンスがあるのか知らないけれど、あのひやむぎは今一度味わって死にたいものだという気がする。それほど旨い。考えて見ると京橋には旨い飯屋が多い。京すし、SAKAKI、美々卯とくると次は一体なんだろうか。そういえば何とかって高いフレンチがあるらしいけれど、あれは止めておこう。高くて旨いのは当たり前だ。
 3時間、7,982歩。惜しいところで8,000歩に届かず。